
床材選びの際に「C.S.R′」「C.S.R・D′」という単位を目にしたことはありませんか。
C.S.R′とC.S.R・D′は、ペットの床滑りに悩む飼い主さんが知っておいて損はないある基準を示しています。
今回は、C.S.R′とC.S.R・D′について詳しく解説します。
ペットが床滑りする危険性や、床滑り対策におすすめの床材も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
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もくじ
C.S.R′とC.S.R・D′
床滑りに配慮した床材には、C.S.R′やC.S.R・D′が記載されている場合があります。
C.S.R′とC.S.R・D′の意味や基準を知っておくことで、床の安全度を高く維持できます。
C.S.R′とは
C.S.R′は「Coefficient of Slip Resistance」の略で、日本語では滑り抵抗係数といいます。
人が床面や地面を歩行した際の滑りにくさの度合いを数値化したもので、数値が0.0に向かうほど滑りやすく、1.0に向かうほど滑りにくくなります。
室内で人が安全かつ快適に歩くのに適したC.S.R′値の基準は、0.4以上とされています。(履物を履いて動作する場合)
参照:国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」https://boukatsu.org/wp-content/uploads/2017/10/guideline.pdf
C.S.R・D′とは
C.S.R・D′は「Coefficient of Slip Resistannce・Dog」の略で、犬の床滑り抵抗係数です。
犬が床面で動作した際の滑りにくさの度合いを数値化したもので、C.S.R′と同様に数値が小さいほど滑りやすく、大きいほど滑りにくくなります。
小型犬の床滑りを対象にした研究では、C.S.R・D′値が0.676以上であれば99.9%の小型犬が支障なく動作できると示されています。
参照:横山裕,佐藤晋哉,横井健「小型犬の動作に必要な床すべり抵抗の提示 ペットの安全性から見た床のすべりの評価方法(その2)」『日本建築学会構造系論文集』第78巻,第690号,1359-1365,2013年8月
滑る床はペットのケガのリスクが高い
ペットのケガは、公園やドッグランといった屋外で起こるものだと思っていませんか。
しかし、実際はリビングや寝室といった屋内でもペットのケガは多く発生しています。
特に、床で足を滑らせると重いケガにつながりやすいため、床滑りの危険性を理解して適切な床材を選択しましょう。
床滑りがペットに及ぼす危険性

ペットにとってツルツルと滑る床は踏ん張りがききにくく、四肢の関節や筋肉に大きな負担がかかります。
部屋を走り回ったり、家具からジャンプしたりした際に不意に足を滑らせると、脱臼や骨折といった大ケガにつながりかねません。
さらに、床滑りによって関節や筋肉に無理な力がかかり続けると関節炎や椎間板ヘルニア、股関節形成不全などを引き起こす恐れがあります。
床滑りは長期にわたってペットの体に深刻なダメージを与える可能性があるため、防滑性に配慮した床材への変更が望ましいでしょう。
防滑性とクッション性を両立した床材がベスト

床滑りに配慮した床材を選ぶことで、ペットの体にかかる負担を軽減して室内の安全度を高く保てます。
ただし、あまりにも滑らない床はつまずきやすかったり、強い摩擦によって肉球を傷めやすかったりすることも。
床材を選ぶ際にはC.S.R′値やC.S.R・D′値をチェックして、適度な防滑性のあるものを選択しましょう。
防滑性に加えてほどよいクッション性のある床材なら、歩行時や転倒時の衝撃を吸収してケガの予防に役立ちます。
ペットマットなら理想的な床滑り対策ができる

ラグリエのペットマットは、C.S.R・D′値0.52と適度な防滑性があります。
一般的なフローリングよりも床滑りしにくく、ペットの関節や筋肉にかかる負担を和らげます。
さらに、ふかふかとしたクッション性が衝撃を吸収し、床と足裏の密着度を高めて安定感のある歩行をサポート。
ペットマットを既存の床に敷くだけで、ペットの室内事故の予防や長期的な身体機能の維持に役立ちます。
また、ペットマットの表面には高耐久UVコーティングが施されているため、傷や汚れに強く撥水性も優秀です。
ペットが爪で引っかいても傷付きにくく、水分や汚れを弾いてお掃除の手間もかかりません。
その上、防臭・抗菌・消臭機能にも優れ、気になるペット臭や排泄臭を軽減します。
ペットの種類や年齢、健康状態にかかわらず、ペットマットなら床から心地よい暮らしを実現できます。
\フローリングよりも滑らない/
床滑り対策はペットのケアから
どんなに滑りにくい床材でも、ペットの手足のケアを怠ると床滑りの危険性が高まります。
定期的に爪や肉球まわりをお手入れしたり、必要に応じて手足のケア用品を活用したりすることが、ペットの床滑り対策の第一歩です。
肉球の毛や爪をこまめにカットする

ペットの肉球が毛で覆われていたり、爪が伸びていたりすると、ペットは安全に歩行することができません。
毛で肉球が隠れた状態だと本来の衝撃吸収性や滑り止め効果を発揮できず、足腰に負担がかかりやすくなります。
また、爪が伸びていると床と肉球の接触面積が減り、床滑りの原因となります。
ちょっとした溝や隙間に爪が引っ掛かると簡単に折れてしまうため、ケガのリスクも高まります。
定期的に肉球まわりの伸びすぎている毛はカットして、爪も短く切り揃えましょう。
肉球を保湿する

肉球が乾燥しているとグリップ力が減り、空走りしやすくなります。
乾燥がひどいとひび割れを起こして歩きづらくなったり、出血したりすることもあるため、できるだけ早くケアしてあげましょう。
ペット専用のクリームなどで肉球を保湿すると、乾燥やひび割れを予防できます。
ただし、クリームのテクスチャーによっては床滑りしやすくなる可能性があるため、塗るタイミングや量に注意しましょう。
滑り止めアイテムで爪や肉球をカバーする

ペットの爪や肉球に装着する滑り止めや、滑り止め付き靴下などを活用すると、より効果的に床滑りを防ぐことができます。
爪や肉球のグリップ力を補うことで立ち座りのサポートになるのと同時に、転倒予防にも役立ちます。
滑り止めアイテムは感覚が敏感な手足に装着するため、慣れないうちは嫌がったり、無理に取り外したりする可能性があります。
まずは片手・片足から始めて、ペットの様子を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。
ペットマットで床滑りから大切なペットを守ろう

C.S.R′値やC.S.R・D′値を参考にすると、床滑りに配慮した床材選びに役立ちます。
ラグリエのペットマットはC.S.R・D′値0.52と適度な防滑性があり、ペットの床滑りを防いで室内の安全度を高められます。
既存の床にペットマットを敷くだけで簡単に床滑り対策ができるため、持ち家はもちろん制限が多い賃貸住宅にも気兼ねなく取り入れられますよ。
ペットと心地よく暮らせる床材選びに迷っているなら、ぜひペットマットを活用してくださいね!
\C.S.R・D′値も要チェック/
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赤田加奈子

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