きのうまで元気に走り回っていた愛犬が、急に足を引きずったり、逆に地面に足をつけないように少し上げたりするとびっくりしていしまいますね。
歩き方を見ていると違和感を感じるけど、ケガはなさそう。それに痛いのであれば吠えるはず…。
とはいえ、まだ痛みを感じていないだけかもしれませんし、痛みを訴えられないだけかもしれません。そうなると病気も含めて疾患を疑い心配になります。
そこで、犬の歩き方の特徴から、何を疑えばいいのか、調べてみました。また、それらを予防するためにできることも合わせてご紹介します。
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もくじ
歩き方が違うとは
歩き方は専門用語では、以下のように分けるそうです。
跛行(はこう):足先は地面についているが少し浮かせている
挙上(きょじょう):足先が完全に地面から離れている
歩き方が違うときの診断基準
すぐに動物病院に行きたいところですが、すぐに行けないときに手がかりがあるといいですよね。
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少しでも参考になったら、慌てて病院に駆け込まなくて済みます。
そして、犬も仮病を使うことがあります。無意識なのでしょうが、飼い主の気を引くために変な歩き方をするときがあります。
本当に病院に行くべきかどうか、しっかりと様子を見た方がよさそうです。もちろん外傷があれば、すぐに病院に行きましょう。
また、よくある疾患も知っておく必要があったので、こちらにもまとめることにしました。
犬種特有のかかりやすい疾患を知る
犬種特有のかかりやすい疾患をあらかじめ把握しておくことが重要です。
疾患をすべて把握するのは難しいことですが、愛犬に関わるよくある疾患だけでも知っておきましょう。
今回は室内で飼う小型犬に多い事例を紹介します。
発育期の小型犬に多いもの
発育期の小型犬には、レッグ・ペルテス病、膝蓋骨脱臼といった疾患が目立ちます。
レッグ・ペルテス病
レッグ・ペルテス病は生後1歳以下、特に6〜7ヶ月齢の小型犬によく見られます。
この子犬のころの疾患は、後ろ足の大腿骨の骨頭部分(股関節を形成する部分)が血流阻害により壊死・変形を起こします。原因ははっきりわかっていませんが、遺伝的な関与があると考えられています。
発症すると、突然、ヒョコヒョコと歩くようになります。また、病気が進行すると痛みが強くなってきて、跛行が目立つようになります。
多くの場合、治療には手術が必要になるそうですが、ごく初期に発見できれば手術を回避できるかもしれないため、できるだけ早い受診をおすすめします。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼は小型犬で非常に多く、後ろ足の膝の部分にある膝蓋骨という骨がずれてしまう症状です。
ケガでの脱臼は、どの年齢や犬種でも起こりますが、発育期に滑りやすい環境で遊んでいると脱臼が慢性化してしまい、そのまま骨格が形成されてしまいます。結果、骨格の歪みが大きくなり、歩きづらくなることがあります。
成熟期の小型犬に多いもの
成熟期の小型犬では、前十字靭帯疾患、関節炎、腫瘍といった病気が目立ちます。
前十字靭帯疾患
前十字靭帯疾患は、後ろ足の膝の中にある前十字靭帯が傷んだり、断裂してしまったりする疾患です。
原因は、運動している時に膝にかかる衝撃によって靭帯を損傷してしまうためと考えられています。
靭帯の損傷は急激に起こり、犬は強い痛みを感じるので、ほとんど足を挙げっぱなしになり、その後、落ち着いてくると引きずるようになります。
関節炎
関節炎は関節に炎症が起こり、痛みで跛行が見られる疾患です。
前足も後ろ足も関節炎になる可能性があります。
感染性や非感染性といった分類で分けられますが、近年では非感染性のリウマチのようなタイプが増えているそうです。
症状は重症度によってさまざまで、発熱や食欲の低下があり、引きずる足が日によって変わることもあります。
疾患はこの他にもたくさんあります。深刻な状態とならないうちに受診することをおすすめします。
参考サイト:みんなのどうぶつ病気大百科
(https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1435)
予防のためにできること
そもそも歩き方のトラブルを起こさないためにはどうしたらいいでしょうか?
歩き方のトラブルは普段の生活に起因することもたくさんあるので、ちょっとした工夫が予防につながります。
何が予防につながるのでしょうか。列挙したいと思います。
普段からのコミニュケーション
普段からのスキンシップをすることで愛犬の様子を観察しておくことです。また肉球や爪のお手入れも立派なスキンシップです。
スキンシップで愛情に満たされていたら仮病を使うこともなくなります。
お散歩の時間
お散歩中やお散歩の前後に歩き方をチェックするようにします。
お散歩に出かけないのであれば、普段の様子を是非見守って観察してみてください。
正しい抱っこ
抱っこをしている最中に愛犬が暴れて落としてしまうことがないよう、関節を痛めないように正しく抱っこしてあげましょう。
おろすときも、急に離すのではなく、地面にそっと降ろすようにしましょう。
家の環境作り
愛犬の足腰の健康のためには、一緒に過ごす「家」の環境づくりも大切です。
①床は滑らないように
フローリングは滑りやすいため、転んだり滑ったりとケガの原因になりかねません。また長年の歩き癖から関節や腰を痛めることがないように、愛犬が歩くところに滑り止めマットを敷くなどの対策をします。
愛犬が歩くところ全てにクッションフロアを敷くことが難しい場合は、ケージの周りやワンちゃんの遊び場だけでも敷いてあげましょう。
ラグリエのペットマットは吸着すべり止めシートで簡単固定!置くだけなら時間もかからずすぐに対処できます。
引っかき傷に強く、大切なフローリング等の床保護にぴったり。
サイズが豊富で丈夫だから、小型犬から大型犬、猫、うさぎ、小動物まで対応可能です。
クッションフロア素材なので、お好みのサイズにカットして、簡単に敷くことができます。敷き詰めにも部分敷きにもおすすめです。
\フローリングよりも滑りにくい/
②段差の対策
階段やソファーなどの段差にも対策が必要です。人間にとって負担を感じないような高さの上り下りも、犬には負担となる場合があります。
ソファーの前には愛犬用のクッションや台を置いたり、階段は登れないようにフェンスを設置することもおすすめです。
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まとめ
愛犬のそばにいて誰よりも分かっている飼い主が発症予防や早期発見を心がけることこそが、愛犬を疾患から守る第一歩になります。
犬が足を引きずる原因は、さまざまで特定するのは難しく、わかったとしても治療が必要なケースばかりなのですぐに動物病院に行くことをおすすめします。
また仮病もあることから、普段からコミュニケーションを大切にし、毎日愛犬を観察してケアしてあげましょう。
予防策としては、家の中に滑り止めマットを敷いたり段差を減らしたりなど危険を回避することも大切です。
できる予防はしっかりと対策して愛犬との生活を楽しみましょう。
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MIHARU
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