
保護猫を迎える準備というと、トイレやケージ、フードを入れる食器類などの猫グッズを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし実際に猫と暮らし始めると、「床で滑る」「吐き戻しの掃除が大変」「室内でも危険なことをしてしまう」など、部屋そのものに関する悩みが多くあります。
今回のラグリエ読みものでは、保護猫4匹と暮らす筆者の経験をもとに、迎える前に考えておきたい部屋づくりのポイントをご紹介します。
\保護猫との快適な生活に/
もくじ
保護猫を迎える前に考えたい、床のこと

筆者が実感したことですが、保護猫と暮らし始めてみると、必要なのは猫グッズだけではありませんでした。
猫は想像以上によく走る
保護猫初心者さんは、「猫だからよく寝るだろう」と考えがち。
しかし実際には、猫は元気よく走り回るものだったのです。
- ・夜中の大運動会
- ・トイレ後に猛ダッシュする
- ・ケンカをして追いかけ合う
上記のようなことで、飼い主の想像以上に、猫は想像以上に活発に走り回ることがあります。
わが家の保護猫たちも、毎日リビングを全力疾走しています。
特に夜になると追いかけっこが始まり、人間のほうが驚くほどの猛スピードです。
滑りやすい床は足腰の負担になることも
猫は、フローリングの床で滑ることがあります。
走り回る猫ほど注意が必要。
特に子猫やシニア年齢になった猫は、よく気をつけて見ておいてあげなければなりません。
それは、足腰や関節への負担が大きいからです。
しかし、「そんなに四六時中見張ってられない……。仕事や家事もあるし」という人がほとんどでしょう。
そこで、あらかじめペットマットやラグを敷いて、滑りにくい床環境を整えておいてあげると安心です。
筆者が保護猫たちのために、ラグリエのペットマットをリビングに敷きつめたDIY実例も、あわせてご紹介しています↓
吐き戻しが意外と大変?掃除しやすい部屋づくりを

保護猫と暮らし始めて驚いたことのひとつが、思った以上によく吐くということでした。
猫は、比較的吐き戻しをしやすい動物です。
毛づくろいして毛玉を吐き戻したり、食べすぎたり早食いをしたりしたときも、意外とすぐ吐きます。
猫の吐き戻し対策としては、換毛期には特に念入りにブラッシングしてあげる。
早食いをしてしまう猫には、食べるスピードをゆっくりにするための早食い防止皿を使う方法もあります。
しかし保護猫の場合、ブラッシングに慣れておらず嫌がる子もいますし、食べられなかった過去の経験からどうしても食べすぎてしまう子も……。
猫が過ごす部屋はできるだけモノを増やさず、吐いたときでも掃除がしやすいように、家具の配置を見直してみましょう。
吐き戻しの掃除は、少しでもラクにしたいですものね。
思わぬ事故を防ぐ安全対策

保護猫は完全室内飼いをするのが基本中の基本ですが、家庭内でも思わぬ事故が起こることはあります。
整理整頓は徹底しよう
まず、電源コード類を噛んで遊ぶととても危険なので、整理整頓してまとめておきましょう。
特に子猫のうちは、歯が生え変わる前後などはむず痒いのか、電源コードを噛み噛みしてしまう子が多いです。
次に、誤飲にも気をつけてあげてください。
小さくて猫が飲み込めそうな飾りのついたおもちゃや、手芸用品、ラッピングのリボンやヒモ類などは猫が好んで遊びます。
「かわいいな」とほほえましく思っていたら、見ていない隙に噛みちぎって飲み込んでしまう家庭内事故はよくあること。
わが家の保護猫も子猫時代に、ミシン糸を噛んで遊んでいるうちに誤飲し、腸に絡んでしまって開腹手術をせざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
お金も数十万円が吹き飛んでいきましたが、それ以上に猫自身に申し訳なく、非常に後悔しています。
これから保護猫を迎えるというご家族には、ぜひ知っておいていただきたい家庭内事故の一例です。
猫にとって毒になるものを知っておこう
玉ねぎなどのネギ類やユリ科の植物、その他にも猫にとって毒となるものは、どこの家庭にもあることでしょう。
筆者が心がけているのは、料理をしたらシンクに生ごみを置いておかず、すぐに片づけること。
玉ねぎの皮やねぎの根っこなどでも、猫にとっては猛毒です。
また、鶏肉の皮や魚の内臓なども料理後にあと片づけをせずそのまま置いておくと、保護猫たちが食べようと狙ってくるので気をつけています。
そして盲点なのが、観葉植物やお花。
猫にとって命取りになる植物や花は多くあるので、どうしても飾りたいなら猫が来ない部屋に置くなどの工夫をしましょう。
猫によってはプランターを掘り返したり、葉をかじったりすることもあります。
お気に入りの花びんを倒して割られてしまうこともあるため、保護猫を迎えるなら観葉植物やお花を飾ることは、最初からあきらめたほうが無難かもしれませんね。
保護猫が安心できる居場所を作る

保護猫は、新しい環境に慣れるまで時間がかかることもあります。
最初から懐いてスリスリ寄ってくる子もいますが、新しい環境に慣れる時間が必要な子も少なくありません。
なかなか保護猫が心を開いてくれないときでも、どうぞ焦らないでください。
- 無理に触ろうとしない
- 目を合わせない(猫は目を合わせると「威嚇されている」と感じる)
- 構いすぎず、できるだけ放っておく
上記のように「あなたは、この家に居てくれるだけでいいんだよ」とわからせてあげると、保護猫のほうも徐々に慣れてきます。
わが家でも、保護当初はなかなか人間に慣れなかった猫がいました。
触ろうとせず、あえて見守る時間を長く取ったことで、少しずつ距離が縮まっていったように思います。
そして、不安な時期には、隠れられる場所を用意してあげることも大事。
ケージから慣らしていくのもいい方法です。
しかし、ずっとケージ飼いをするわけにもいきませんよね。
キャットハウスなど、駆けこんでひとりになれる場所があると、保護猫のほうも安心です。
初めのうちから高価なキャットハウスやハウスつきの大きなキャットタワーを用意できなくても、段ボール箱など置いておいてあげれば、そこに入ってくれます。
お子さんがいる家庭ならば、一緒に段ボール箱を使った手作りのキャットハウスDIYにチャレンジするのも、きっと楽しいでしょう。
最初から100点満点の部屋を目指さなくても大丈夫

最初のうちから完璧な部屋づくりを目指して、自分を追い込まなくても大丈夫。
保護猫と一緒に暮らしながら、だんだんと調整していけばいいのです。
その猫の性格によっても、必要な環境は変わってきます。
保護猫との暮らしは、すぐには思い描いた通りにいかないことも。
しかし、安全で安心できる環境を整えてあげれば、少しずつ家族になっていきます。
保護猫を迎える前の部屋づくりで大切なことは、なによりも「安全性」と「暮らしやすさ」です。
猫が安心して過ごせる環境は、人間にとっても快適な住まいにつながります。
保護猫を迎え入れる前にはできる準備をして、小さなかわいい家族との生活を心地よくスタートさせましょう。
百花繚乱
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