
こんにちは。いつもは動物愛護コラムを書いている、フリーライターの百花繚乱です。
ペットマットって「白やベージュを基調とした、すっきりシンプルでモダンな部屋に似合うもの」というイメージ、ありませんか?
実は私もずっとそう思っていました。
ペットマットが気にはなる。愛猫たちがフローリングで走り回ってツルッと滑るのも気になる。
爪でついた細かい傷も、見て見ぬふりをしてきました。
でも我が家はヴィンテージ家具にレトロな雑貨、猫グッズまで並ぶという、かなりのごちゃごちゃ空間。
「こういう部屋にペットマットを敷いたら、浮いてしまうんじゃないかな……」
そんな不安があって、なかなか購入に踏み切れずにいました。
そんなある日、ラグリエさんから「実際に使ってみませんか?」とお声がけいただいたのです。
届いたのは、エルカムヘリンボーン184cm幅(継ぎ目なし)×長さ500cmの大判サイズが2本。
想像以上の重さと大きさに、玄関先でしばらく無言になりました。
「これは、なかなか大仕事になりそう……」
そう覚悟しつつ始まった、今回のペットマットDIY。
結果から言うと、足腰は悲鳴を上げましたが、それ以上に「もっと早くやればよかった!」と思える仕上がりになりました。
今回は、レトロヴィンテージな10畳のリビングに実際にペットマットを敷くまでのリアルな工程と、施工してみてわかったコツ、そして猫たちの反応までご紹介します。
\ペットとの快適な毎日に/
もくじ
傷だらけで年季の入ったフローリング床

「そんなに悩むほどの部屋なの?」と思われるかもしれないので、まずはビフォーの床をご覧ください。
猫たちが駆け回った証の爪跡がしっかり刻まれた、中古住宅ならではのダークブラウンのフローリングです。

アップで見ると、本当に傷だらけですね……。
私たち夫婦は保護猫たちと暮らしていますし、以前住んでいたご家族は大型犬を飼っていたそう。
きれいなペットマットで、このフローリングをカバーしたい!
猫たちがツルツルの床に足を取られて滑るのを見ると可哀想だし、ケガも心配!
そんな気持ちから、ペットマットDIYを試してみることを決めました。
レトロヴィンテージ部屋でもペットマットは合う?

とにかくモノが多い我が家のリビング。
大型家具も、骨董市やフリマアプリで買い集めたこまごまとしたレトロ雑貨も、いっぱいあります。
こんな雑多な空間にナチュラルカラーのヘリンボーン柄ペットマットが果たして馴染むのか、内心ドキドキでした。
施工はふたり以上でするのが必須かも

こちらが、エルカムヘリンボーン184cm幅500cmのロール、2本。
幅広タイプで長さもあるものは重たいので、玄関先からリビングに運び込んでくれたのは、夫です。
ペットマットを固定するための「吸着滑り止めシート」は、マットの設置に必要な量が同梱されています。さらに今回は、継ぎ目部分をよりきれいに仕上げるため、別売りの「吸着滑り止めテープ」も使用しました。
便利アイテムが揃っているので、夫婦ふたりでDIYすれば楽しく進められそうです。

実は、夫はDIYをするのが大好き。
写真にあるように、必要な工具類はひと通り持っていました。
ポイントとしてはカッターやハサミはあまりチープなものではなく、ホームセンターなどで入手できるしっかりしたものを使用したほうがベターかと。
手指の肌が弱い方や、カッターの刃先で指を傷つけてしまいそうなウッカリさんは、厚手の軍手を用意しておくと安心です。

完全な長方形や真四角な形状の床ならば、ペットマットを敷き詰めるのも容易でしょうが、なかなかそんな部屋はありませんよね。
我が家のリビングも写真のように、ドアのある部分が出っ張っている形です。
これは届いたそのままの状態で敷くことは不可能だなと、ちょっと動揺。
ハチワレ猫が、「何を始めるの?」という表情でこちらを見てきます。
いよいよDIYスタート!

部屋の端に置いてあった大きく重量もあるキャビネットは、段ボールの切れ端を挟んで滑らせながら移動しました。
こうすると、フローリングを傷めずに済みますよ(すでに傷んでいるようにも見えますが)。

家具などをどかした床は、長年の埃や汚れが溜まっていました。
汚れたままではペットマットを固定できないので、モップや雑巾で拭き掃除して表面をきれいな状態にしましょう。
まあ、掃除をしているのは夫なんですが。私は経過観察と指示役、そしてカメラ係です。

これが184cm幅のペットマットを広げたところです。
伝わりますでしょうか、このサイズ感。
ぱっと見ると大迫力なんですが、この大きさなら一気に施工が進められそうだとも思いました。
木目の柄も自然で、まるで本物の木材のように見えますね。
ペットマットをカットしながら敷いていきます

1枚目は、出入り口側の半分に敷いていくことに。
届いた状態で真っ直ぐになっていたため、角に合わせるのは容易でした。
しかし問題は、ドアのある部分の形状に合わせてカットすることです。

型紙を作って進めていく方法もあるようですが、私たちはまず金属製メジャーで凹凸のあるところを測りました。
その図形と長さを簡単にメモ書きし、ペットマットを直にカットするほうが早そうだと考えたからです。
壁紙の汚れがお見苦しいですが、猫の涙や鼻水が飛び散った、保護猫の多頭飼いならではの勲章ということでご容赦ください……。

それでは、メモに起こした図面通りにボールペンで印付けし、いよいよ初のペットマットのカットに入ります!

差し金と呼ばれるL字型の定規を当てながら、直角を保ちつつ、印に沿ってカッターで切りました。
元の床を傷つけることがないよう、下には以前別のDIYをしたときに余っていたベニヤ板を置いています。
「ベニヤ板なんて持っていない」という方は、大きめの厚紙や段ボールなどを使って、床まで切ってしまわないよう十分に気をつけてください。

ペットマットは通常のフロアマットよりも厚みはあるものの柔らかい素材なので、スーッと簡単に切れます。
……と、夫が申しておりました。私はただただ眺めていただけです(笑)

そのうち「カッターより簡単に切れるかもしれない」と言い出し、ハサミに持ち替える夫。
ボールペンで書いた線に沿ってチョキチョキするのですが、ハサミでもたやすく切れたそうです。
人によって使いやすい道具があるかと思います。
無理をせず、ご自身がやりやすい方法でカットしていきましょう。

無事にドア部分の凹凸と同じ形にカットができました!
ぴったりに切れて、ほっとひと安心です。

(この吸着シートには切り込みが入っているので、1枚で4カ所貼れます)
せっかくきっちりと敷いたペットマットがズレてしまわないよう、裏側の端には吸着滑り止めシートを貼り付けました。
吸着滑り止めシートには、白い面(マットに貼り付ける粘着面)と薄い黄色の面(床側に接する吸着面)があるので、よく確認してから貼ってくださいね。
写真の薄い黄色のほうが吸着面で、接着力が弱く剥がしやすいため、賃貸の部屋に敷く場合でも安心して使えるのです。

吸着滑り止めシートには、4分割できるようあらかじめ切れ目が入っているので、4分の1サイズで使用しました。
黄色のはくり紙をめくって、床にぴったり密着させて固定します。
貼り付ける部分は、埃や水分、汚れなどが残らないよう特に念入りに乾拭きするのをお忘れなく。
これで、リビングの半分にペットマットを敷くことができました!
リビング奥半分にも施工していきます

ドア側のほうには、無事にペットマットが敷けました。
次はいよいよ、大型のヴィンテージ家具がいくつも置いてある、奥側の施工を始めます。
敷いたばかりのペットマットの上に、ふたりがかりで家具やごちゃごちゃと置いてある雑貨類を移動させていきました。

元のフローリングの古びて薄汚れた感じと、敷きたてのエルカムヘリンボーンマットの爽やかさとの対比がすごいです。
ビビってキッチンに逃げていた黒猫も「なんだ、DIYしているだけか」と理解したようで、家具のすき間からのっそり顔を出したところをパシャリ。

シンプルでモノが少ないインテリアのお部屋に住んでいる方は、ここまでいろいろと積み上げなくていいはずです……。
奥のほうの家具を移動させたら、2枚目も敷きます

ちゃんと壁と直角になっているか確認するには、差し金があるとやはり便利。
さて、エルカムヘリンボーンは、大きな柄です。
無地のものとは違って、柄合わせをするには、かなりの苦労が必要だと想像していました。

実際にどうだったかというと、思っていたほど難しくはありませんでした。
ヘリンボーンの斜めになっている部分同士を、2枚突き合わせて繋ぎ合わせればきれいに仕上がりそうです。
不要になる部分を計算し、1枚目と同じようにボールペンで印をつけてから切り取って、合わせました。

境目にマスキングテープを貼って、吸着滑り止めテープを貼っていく位置の目印にしています。
ここで登場するのが、吸着滑り止めテープ

吸着滑り止めテープは、薄手で貼りやすいテープタイプの滑り止めです。
継ぎ目部分に使えば、すき間や段差ができることもありません。
あらかじめマスキングテープで目印を付けたのは、このため。
1枚目に敷いたペットマットを持ち上げても、真っ直ぐ正確に貼っていくことができました。

写真は吸着滑り止めテープが半分隠れ、もう半分が覗いている状態です。
これで、2枚目のペットマットと継ぎ合わせていけばOK!

繋ぎ目で余ってしまう部分をハサミでカットしていきます。
エルカムヘリンボーンは縦のラインがくっきりしているので、余裕で切り進められました。

肝心の猫たちはというと、この頃にはすっかり慣れて、先に元に戻したキャットタワーに登って普段通りくつろいでおります。
継ぎ合わせ部分の完成です

大柄のヘリンボーンでも、事前にしっかり計測さえしておけば、柄合わせはそこまで難しくありません。
このように自然に繋げることができました。

これは2枚目のペットマットの、壁に接するおしまいの不要な部分をカットしている様子。
しかし、下にベニヤ板を入れるのを途中まで忘れてしまっていました!
疲れてくるとうっかりしがちですが、下敷きは忘れずに。これは完全に私たちの反省ポイントです。

吸着滑り止めテープのはくり紙を剥がしつつ、2枚のペットマット同士を突き合わせながら貼っているところ。

いかがでしょうか。
すっきり軽やかな色の床に大変身して、いい雰囲気になりました(まだまだ作業は終わってはいません)。
家具をどんどん戻していきます

ソファーや木製の棚など、この時点で戻せる家具は、次々と元の位置に置いていきました。
しかしペットマットには当然のことながら、滑り防止効果があります。
ツルツルしたフローリングのように、段ボールの切れ端を敷いて滑らせながら移動させるのは難しいので、ここからは私も手伝って家具を持ち上げつつ戻しました。
やっとのことで完成です!

傷だらけで重苦しかった(見苦しかったとも言います)ダークブラウンの、古いフローリングのリビングが……。
エルカムヘリンボーンの爽やかな色合いで、まるで新築に生まれ変わったかのよう!
本当のところを教えてしまうと、部屋の奥のほうの20cmくらいはフローリングの床が残っているのです。
しかし、家具をぎっしりと置いていて見えない部分なので、まったく気になりません。
最後まで敷き詰めるよりもカットの苦労を減らせますし、ペットマットの節約にもなります。

写真の奥にあるヴィンテージデスクが、今回のDIYのラスボスでした。
引き出しの中身もぎっしり詰まっていて、重くて重くて……。たぶん100kgくらいはあるのではないでしょうか?
移動は不可能だったので、夫が「せーの!」で持ち上げて斜めに浮かせ、私は忍者のように素早くペットマットを下に差し込んでいったのが、最大で最後の難所でした。
あまりの大仕事にカメラを構える余裕はゼロ。代わりに、完成後すっかりくつろぐ猫でもご覧ください。

猫たちは新しい床にすぐに慣れてくれ、気持ちよさげにゴロンゴロンしています。
肌触りが良く、冷たさもないようです。
これで、大運動会をしてダッシュで走り回っても、大切な猫が滑ってケガをしてしまう心配が激減しました!
シンプルじゃない部屋にも敷いてみてほしい

今回、レトロヴィンテージなリビングに大判のペットマットを敷くというDIYに挑戦してみて、わかりました。
それは、ペットマットは「インテリアを引き算したシンプルな部屋」だけではなく、「自分の好きを詰め込んだ情報量多めの部屋」にまで、最高のベースになってくれるということ。
確かに大判サイズを広げたり家具を動かしたりする工程は、なかなかの重労働でした。ちなみに翌日は、夫婦そろってしっかり筋肉痛に。
けれど愛着のあるヴィンテージ家具の魅力はそのままに、猫たちがツルッと滑ることのない安全な空間を、自分たちの手で作り上げることができました。
「うちのインテリアには合わないかも……」と、かつての私と同じように悩んでいる方がいたら、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいです。
お気に入りの家具や雑貨に囲まれた空間で、かわいい愛猫たちが安心してゴロゴロと喉を鳴らす暮らし。
それこそが何にも代えがたい、我が家だけの最高におしゃれなインテリアだと思うのです。
\あなたのお部屋はどれにする?/
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