
豊橋から始まった今回の床旅は、いよいよ本丸・蒲郡クラシックホテルへ。
歴史あるホテルで出会った床やタイル、海辺の文学記念館で知った“青い床”、そして蒲郡の街歩きから再び豊橋へ。
近いからこそ見過ごしていた街の魅力を、今井晶子さんの視点でたどります。
『足の下のステキな床』著者のお一人でもある、今井晶子さん。
2021年《ラグリエwebサイトオープン1周年》特別企画インタビューで直接お会いすることが叶い、そのご縁からラグリエ読みもので、今井さん書き下ろしコラムを掲載させていただいています。
今回の床旅は、愛知県の豊橋・蒲郡で床探しに出かけられた、今井さんの床旅レポート。『床旅:青い鳥床 豊橋・蒲郡編』です。
今宵も床追い人、今井晶子さんの世界を
どうぞお楽しみくださいませ。
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もくじ
蒲郡クラシックホテルのロビーと海を望む客室へ

この旅の本丸、100年の歴史を誇る蒲郡クラシックホテル。

優雅なロビーに迎えられチェックイン。



宿泊する部屋のドアノブに手をかける瞬間は胸が高鳴るものです。
オープンザドア。

なんということでしょう。窓からの眺望に射抜かれました。絶景。
我を忘れシャッターを押し続けてしまいました。人はなぜ海が好きなのか。

窓に寄ると窓てすりにクリンカータイルが。
常滑のクリンカータイルでしょうか。この使い方は初めて見たかもしれません。


海を望むラウンジ・バーとクリンカータイル
人心地ついたところで、夕方まで喫茶タイムのラウンジ・バーへ。
良き床との出会いはあるでしょうか。

バーももちろん眺望が素晴らしく海に誘われてテラスへ。

おお、ここにもクリンカータイルが。
海に囲まれ輝きに包まれるタイル床の上で至極の時間を過ごしました。


ラウンジ・バーのある2階は吹き抜けになっています。
照明や施された意匠に心の中で打ち上げ花火が。



ディナーは蒲郡ならではの魚をと店発見名人の友人がピックアップしてくれたお店で魚三昧を楽しみました。

日本一小さいという蒲郡北駅前地下街へも。
蒲郡クラシックホテルの朝食と館内散策
グッドモーニング蒲郡。
ついさっきチェックインしたような気がしますが旅の一晩は早い。
朝の海を永遠に見ていたいですがメインダイニングへ。

朝食もホテルの醍醐味のひとつ。
私はもう兎にも角にもオムレツ。
ホテルはお皿やカトラリーを見るのも楽しいものです。



朝食後はチェックアウトギリギリまで館内を散策。
見逃した子はいねが〜と回りますが大概あとで見逃しに気づきます。
人生の常です。



あっという間の滞在でした。
クラシックホテルパスポートの旅を始めなければ地元に近過ぎて一生来なかったかもしれません。新しい扉はどこにあるかわからないものです。
ホテルとの惜別を終え蒲郡散策へ。



竹島と竹島水族館を巡る蒲郡散策
蒲郡といえば天然記念物に指定されている竹島。
日本七弁天の一つ八百富神社もあり、小さな島なので徒歩で散策できます。1周したのは何年ぶりのことか。




もうひとつ蒲郡といえばの竹島水族館へ。
リニューアルしてからは初めて。ユニークな手描きの案内も健在でした。




海辺の文学記念館で知った「青い床」
この時はちょうど蒲郡クラシックホテルの企画展が開催されていて、「海辺の文学記念館」を初訪問。
ここで事件が起きます。
展示の解説の中にホテルで見逃した床があることが発覚。
これは戻るしかありません。さっきお別れしたばかりなのに早くも帰ってまいりました。
解説では地階にあるということだったのですが、探せども見つかりません。
ホテルの方にお聞きすると外にあり、今は出入口が閉まっているのだけれどもご厚意で入れてくださることに。



海辺の文学記念館に寄らなければそのまま帰っていました。
縁があったということでしょうか。
散策を経て戻ったら「青い鳥」ならぬ「青い床」があったのです。ホテルスタッフの方も本当にありがとうございます。

蒲郡市内で出会った泰山タイルと純喫茶
蒲郡散策の後半は、市役所のタイル壁画と、念願だった純喫茶へ向かいます。
蒲郡市役所で出会った泰山タイルの壁画
次は蒲郡市役所へ。
こちらには泰山タイルのすごい壁画があると以前教えていただき、何年か前の土曜日に訪問したのですが、その時は見ること叶わずリベンジしたかった場所でした。
壁画は外にあるものと思っていたら、中庭にあるらしく入館しないと見学できない場所だったのです。再訪の甲斐あり、素晴らしい壁画を拝見できました。


念願の純喫茶「パーラームーミン」
念願のパーラームーミンへも。
こちらもなかなかタイミングが合わずようやく訪問できました。床はなかったのですが、素晴らしい空間。
疲れ気味の体に赤だしのお味噌汁が沁みました。







豊橋の老舗喫茶と「床生存確認」
蒲郡からふたたび豊橋へ。ラストスパートです。
ボン千賀の旧床を振り返る
豊橋に来ると必ず寄るボン千賀。
この日は時間も迫っていたのでパンを購入してすぐお暇したのですが、この後床を新調されたことを知ります。
撮影はしなかったのですが最後の“床生存確認”となりました。
床もあまりに痛むとつまずいたりして危ないこともありますので、新調されてこれからもお店が繁盛されるのが一番。以前撮った写真で床を振り返ります。







純喫茶びーどろの個性的なクッションフロア
さらに純喫茶びーどろへ。
こちらは床があるという情報をいただいていて機会を伺っていました。
ウッディな店内にブルーの椅子が映えます。
床は……ありました!他では拝見したことないパターンのクッションフロアです。心の中で小躍りを。





食事メニューも美味しそうでしたし、オリジナルと思われる床マットも撮り忘れてきてしまいました。また伺いたいです。
新幹線の時間が迫ってきました。
豊橋駅に向かいます。
駅付近の繁華街で床発見。
駅周辺は結構歩き尽くしたつもりでしたが、まだまだ見つかるものです。


豊橋名産ヤマサのちくわで締める床旅
この旅の締めは豊橋名産ヤマサのちくわ直営店の居酒屋「広小路でんでん」。
ヤマサのちくわは身近すぎて今さら…と思ったのですが、自分で生の竹輪を炭火で焼き上げることができて、これが存外楽しくとても美味しかったです。
体験してみなければわからないものです。

地元に近すぎて今さら…と消極的だった蒲郡も何度も訪れている豊橋も、蓋を開けてみればなかなかの床祭りとなりました。
なんといっても蒲郡クラシックホテルで出会った【命名:青い鳥床】は床縁がありました。
ホテルには一般開放されていない場所にかわいい豆タイル床があるそうなので、いつの日か拝見できることを夢見て。
蒲郡アイル・ビー・バック。
蒲郡・豊橋で出会った「青い鳥床」を振り返って
今回は、蒲郡クラシックホテルを中心に、竹島や海辺の文学記念館、蒲郡市役所、純喫茶、そして豊橋の老舗喫茶まで、蒲郡・豊橋で出会った床やタイル、レトロな建物を紹介していただきました。
旅の途中で知った「青い床」をきっかけに、もう一度ホテルへ戻る展開も、まさに今回の床旅ならでは。
地元に近い場所や、何度も訪れている街の中にも、まだ見逃していた床やタイルとの出会いが残されていることを感じさせてくれます。
豊橋から始まり、蒲郡へ。そして再び豊橋へ戻った今回の床旅。
今後も続いていく今井晶子さんの床旅を、ラグリエ読みものでも引き続きご紹介していきます。次回の床旅も、どうぞお楽しみに。
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今井晶子さんの床旅シリーズはこちら
rugreaさん
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