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今井晶子の床ノススメ【床旅⑩:青い鳥床 蒲郡編】

床旅

今井晶子の床ノススメ【床旅⑩:青い鳥床 蒲郡編】

2026.08.17 (最終更新日:2026/07/22)

豊橋から始まった今回の床旅は、いよいよ本丸・蒲郡クラシックホテルへ。

歴史あるホテルで出会った床やタイル、海辺の文学記念館で知った“青い床”、そして蒲郡の街歩きから再び豊橋へ。

近いからこそ見過ごしていた街の魅力を、今井晶子さんの視点でたどります。

『足の下のステキな床』著者のお一人でもある、今井晶子さん。

2021年《ラグリエwebサイトオープン1周年》特別企画インタビューで直接お会いすることが叶い、そのご縁からラグリエ読みもので、今井さん書き下ろしコラムを掲載させていただいています。

今回の床旅は、愛知県の豊橋・蒲郡で床探しに出かけられた、今井さんの床旅レポート。『床旅:青い鳥床 豊橋・蒲郡編』です。

今宵も床追い人、今井晶子さんの世界を
どうぞお楽しみくださいませ。

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蒲郡クラシックホテルのロビーと海を望む客室へ

蒲郡クラシックホテルのロビーに並ぶ革張りソファとクラシックな照明
クラシックな趣のあるロビー

この旅の本丸、100年の歴史を誇る蒲郡クラシックホテル。

赤い絨毯と革張りソファが印象的な蒲郡クラシックホテルのロビー
ロビーの赤い絨毯と革張りソファ

優雅なロビーに迎えられチェックイン。

蒲郡クラシックホテルのロビーにある大理石のマントルピース
ロビーのマントルピース。竣工当時のものだそう
蒲郡クラシックホテルのロビーで見つけた赤い花柄の絨毯
ロビーのエレガント床
蒲郡クラシックホテルの階段で見られる当時のステンドグラス
左側のステンドグラスは当時のものだそう。階段で見られます

宿泊する部屋のドアノブに手をかける瞬間は胸が高鳴るものです。

オープンザドア。

蒲郡クラシックホテルの客室から見える竹島と三河湾
海を望む客室へ

なんということでしょう。窓からの眺望に射抜かれました。絶景。

我を忘れシャッターを押し続けてしまいました。人はなぜ海が好きなのか。

蒲郡クラシックホテルの客室から見える夕暮れの三河湾と竹島の眺望
この10倍の枚数を撮っていました。撮りすぎです

窓に寄ると窓てすりにクリンカータイルが。

常滑のクリンカータイルでしょうか。この使い方は初めて見たかもしれません。

蒲郡クラシックホテルの窓手すりとクリンカータイル
蒲郡クラシックホテルの窓手すり
蒲郡クラシックホテルの窓辺に使われたクリンカータイル
客室の窓辺で見つけたクリンカータイル

海を望むラウンジ・バーとクリンカータイル

人心地ついたところで、夕方まで喫茶タイムのラウンジ・バーへ。

良き床との出会いはあるでしょうか。

蒲郡クラシックホテルのラウンジ・バーのテラスから見える蒲郡の街並み
海を望むラウンジ・バーのテラス

バーももちろん眺望が素晴らしく海に誘われてテラスへ。

蒲郡クラシックホテルのラウンジ・バーのテラスに敷かれた2種類のクリンカータイル
バーのテラスには2種のクリンカータイルが。

おお、ここにもクリンカータイルが。

海に囲まれ輝きに包まれるタイル床の上で至極の時間を過ごしました。

蒲郡クラシックホテルのラウンジ・バーのテラスから眺める夕暮れの三河湾と竹島
夕暮れの三河湾を望むテラス席
蒲郡クラシックホテルのラウンジ・バーで夕日を眺めながら楽しむグラスドリンク
ロケーションとのハーモニー奏でるバー

ラウンジ・バーのある2階は吹き抜けになっています。

照明や施された意匠に心の中で打ち上げ花火が。

蒲郡クラシックホテルの吹き抜け天井にある装飾とシャンデリア
吹き抜けの天井とシャンデリア。
蒲郡クラシックホテル2階の吹き抜けにある照明と白い装飾天井
吹き抜けの照明と天井装飾
蒲郡クラシックホテル2階から見下ろした赤い絨毯のロビー床
2階からの床の眺め

ディナーは蒲郡ならではの魚をと店発見名人の友人がピックアップしてくれたお店で魚三昧を楽しみました。

蒲郡北駅前地下街の飲食店が並ぶ通路とコンクリートの床
お店が開いている時にまた行ってみたいです

日本一小さいという蒲郡北駅前地下街へも。

蒲郡クラシックホテルの朝食と館内散策

グッドモーニング蒲郡。

ついさっきチェックインしたような気がしますが旅の一晩は早い。

朝の海を永遠に見ていたいですがメインダイニングへ。

蒲郡クラシックホテルのメインダイニングでいただくオムレツとトーストの朝食
メインダイニングでいただくホテルの朝食

朝食もホテルの醍醐味のひとつ。

私はもう兎にも角にもオムレツ。

ホテルはお皿やカトラリーを見るのも楽しいものです。

蒲郡クラシックホテルと竹島橋が描かれたコーヒーカップのソーサー
ホテルと竹島橋が描かれているソーサー
蒲郡クラシックホテルのメインダイニングで見つけた赤い絨毯の床
メインダイニング床
蒲郡クラシックホテルのメインダイニング。赤いテーブルクロスとクラシカルな照明が並ぶ室内
クラシカルな趣あるメインダイニング

朝食後はチェックアウトギリギリまで館内を散策。

見逃した子はいねが〜と回りますが大概あとで見逃しに気づきます。

人生の常です。

蒲郡クラシックホテルの館内で見つけた赤い絨毯の床
ロビーから降りたところで床発見。
蒲郡クラシックホテルの黄色いエレベーターと竣工当時の階数表示板
黄色いエレベーターとレトロな階数表示板
蒲郡クラシックホテルのエレベーター上部にある竣工当時の階数表示板
エレベーターの階数表示板は竣工当時のものだそう

あっという間の滞在でした。

クラシックホテルパスポートの旅を始めなければ地元に近過ぎて一生来なかったかもしれません。新しい扉はどこにあるかわからないものです。

ホテルとの惜別を終え蒲郡散策へ。

蒲郡クラシックホテルのロゴが入った入口の床マット
入口の床マット
蒲郡クラシックホテルの正面入口とクラシックな照明
蒲郡クラシックホテルの正面入口
蒲郡クラシックホテルの正面外観と玄関へ続く石畳のアプローチ
後ろを振り返り振り返りホテルを後に

竹島と竹島水族館を巡る蒲郡散策

蒲郡といえば天然記念物に指定されている竹島。

日本七弁天の一つ八百富神社もあり、小さな島なので徒歩で散策できます。1周したのは何年ぶりのことか。

竹島へ続く竹島橋と石畳の道
竹島橋を渡って島へ。
竹島橋の手すりにとまるユリカモメ
ユリカモメが越冬のために飛来していた時期。
竹島から見える蒲郡クラシックホテルと三河湾
島から見える蒲郡クラシックホテル
蒲郡クラシックホテルから見える竹島と竹島橋
朝のホテルから見えた竹島

もうひとつ蒲郡といえばの竹島水族館へ。

リニューアルしてからは初めて。ユニークな手描きの案内も健在でした。

竹島水族館の手描き展示案内。マンボウやサメについて紹介する掲示
ユニークな展示が有名
竹島水族館の水槽に並ぶ魚たちの名前が書かれた展示
手描き案内が楽しい竹島水族館の展示
竹島水族館で立ち上がるコツメカワウソ
タイミング良くコツメカワウソ登場タイムに
竹島水族館で体重測定をするカピバラ
カピバラの体重測定タイム

海辺の文学記念館で知った「青い床」

この時はちょうど蒲郡クラシックホテルの企画展が開催されていて、「海辺の文学記念館」を初訪問。

ここで事件が起きます。

展示の解説の中にホテルで見逃した床があることが発覚。

これは戻るしかありません。さっきお別れしたばかりなのに早くも帰ってまいりました。

解説では地階にあるということだったのですが、探せども見つかりません。

ホテルの方にお聞きすると外にあり、今は出入口が閉まっているのだけれどもご厚意で入れてくださることに。

蒲郡クラシックホテルで見つけた青い装飾タイルの床
美しい青い床が
蒲郡クラシックホテルの青い装飾タイル。幾何学模様が並ぶ美しい床
幾何学模様が美しい青いタイル床
蒲郡クラシックホテルの入口に敷かれたWelcomeの床マットと青いタイル
足の下のステキな床マットも捕獲

海辺の文学記念館に寄らなければそのまま帰っていました。

縁があったということでしょうか。

散策を経て戻ったら「青い鳥」ならぬ「青い床」があったのです。ホテルスタッフの方も本当にありがとうございます。

庭園側から見た蒲郡クラシックホテルの外観
今度こそホテルとお別れを

蒲郡市内で出会った泰山タイルと純喫茶

蒲郡散策の後半は、市役所のタイル壁画と、念願だった純喫茶へ向かいます。

蒲郡市役所で出会った泰山タイルの壁画

次は蒲郡市役所へ。

こちらには泰山タイルのすごい壁画があると以前教えていただき、何年か前の土曜日に訪問したのですが、その時は見ること叶わずリベンジしたかった場所でした。

壁画は外にあるものと思っていたら、中庭にあるらしく入館しないと見学できない場所だったのです。再訪の甲斐あり、素晴らしい壁画を拝見できました。

蒲郡市役所の中庭にある泰山タイルの壁画。緑や青のタイルで機織りが描かれている
蒲郡市役所で見つけた泰山タイルの壁画
蒲郡市役所の中庭にある大きな泰山タイルの壁画
巨大で1枚に収まらず。蒲郡の産業である「機織り」が描かれているそうです

念願の純喫茶「パーラームーミン」

念願のパーラームーミンへも。

こちらもなかなかタイミングが合わずようやく訪問できました。床はなかったのですが、素晴らしい空間。

疲れ気味の体に赤だしのお味噌汁が沁みました。

蒲郡の喫茶店「パーラームーミン」の外観とショップサイン
ショップサインからもう可愛い
パーラームーミンの1階店内。木製のテーブルと椅子が並ぶレトロな喫茶空間
1階、2階(今は使われていないそう)、半地下という広さのある店内の1階
パーラームーミンの半地下席。窓辺の植物と赤い床が印象的な店内
明かりの入り方が気持ちいい半地下
パーラームーミンの2階から見下ろした1階店内とレトロな照明
ご好意で2階にも上がらせていただき、2階から撮った1階
パーラームーミンでいただいたサンドイッチと赤だし、カフェオレのセット
サンドイッチに赤だし。
パーラームーミンの店内で見つけた丸いブラウンタイルの壁
床ではないですがタイル壁発見
パーラームーミンとエルインティのロゴが入ったレトロなマッチ
マッチも可愛い

豊橋の老舗喫茶と「床生存確認」

蒲郡からふたたび豊橋へ。ラストスパートです。

ボン千賀の旧床を振り返る

豊橋に来ると必ず寄るボン千賀。

この日は時間も迫っていたのでパンを購入してすぐお暇したのですが、この後床を新調されたことを知ります。

撮影はしなかったのですが最後の“床生存確認”となりました。

床もあまりに痛むとつまずいたりして危ないこともありますので、新調されてこれからもお店が繁盛されるのが一番。以前撮った写真で床を振り返ります。

ボン千賀の切り株柄の旧床と足元
旧床
切り株柄の床とオレンジ色の椅子が並ぶボン千賀の喫茶スペース
切り株のようなパターンとオレンジの昭和モダンな椅子が暖かい印象の喫茶スペース
ボン千賀のカウンター席とレトロな照明
カウンター周りにも残るレトロな装飾
ボン千賀の店内で見つけた花のような形のレトロ照明
花のように灯るレトロな照明
ボン千賀の店内にある赤い曲線の壁面装飾とブラケットライト
モダンな装飾も素晴らしい店内
ボン千賀のロゴが入ったレトロな紙袋
可愛いすぎる紙袋。在庫がなくなったら終了という話も聞きましたので、もしかすると今はもう無いかもしれません
ボン千賀の外観に掲げられたパンと生菓子の看板
文字のデザインが可愛いショップサイン

純喫茶びーどろの個性的なクッションフロア

さらに純喫茶びーどろへ。

こちらは床があるという情報をいただいていて機会を伺っていました。

ウッディな店内にブルーの椅子が映えます。

床は……ありました!他では拝見したことないパターンのクッションフロアです。心の中で小躍りを。

純喫茶びーどろで見つけたシックな柄のクッションフロア
シックなパターン。ピンクの差し色が効いています
純喫茶びーどろの店内。ブルーの椅子と木の柱が印象的な喫茶空間
凝っている柱や梁。こういう作りはなんと呼ぶのでしょうか
純喫茶びーどろのブルーのカップに入ったクリームのせドリンク
ブルーの椅子とカップが映える喫茶時間
純喫茶びーどろの店内で見つけたブルーのシュガーポット
椅子以外にもカップやシュガーポットなど綺麗なブルーのものが
純喫茶びーどろの外観とレトロなロゴ看板
「びーどろ」のロゴのデザインも素敵です

食事メニューも美味しそうでしたし、オリジナルと思われる床マットも撮り忘れてきてしまいました。また伺いたいです。

新幹線の時間が迫ってきました。
豊橋駅に向かいます。

駅付近の繁華街で床発見。
駅周辺は結構歩き尽くしたつもりでしたが、まだまだ見つかるものです。

豊橋駅周辺で見つけた花柄のレトロな床
この床は飲食店、銭湯などでわりと見かけます。人気の床だったのでしょうか
豊橋駅周辺で見つけたマツバのレトロな看板
こんな可愛い看板も見つけました

豊橋名産ヤマサのちくわで締める床旅

この旅の締めは豊橋名産ヤマサのちくわ直営店の居酒屋「広小路でんでん」。

ヤマサのちくわは身近すぎて今さら…と思ったのですが、自分で生の竹輪を炭火で焼き上げることができて、これが存外楽しくとても美味しかったです。

体験してみなければわからないものです。

広小路でんでんで炭火にかざして焼く豊橋名産ヤマサのちくわ
自分でぐるぐる回しながら焼きます

地元に近すぎて今さら…と消極的だった蒲郡も何度も訪れている豊橋も、蓋を開けてみればなかなかの床祭りとなりました。

なんといっても蒲郡クラシックホテルで出会った【命名:青い鳥床】は床縁がありました。

ホテルには一般開放されていない場所にかわいい豆タイル床があるそうなので、いつの日か拝見できることを夢見て。

蒲郡アイル・ビー・バック。

蒲郡・豊橋で出会った「青い鳥床」を振り返って

今回は、蒲郡クラシックホテルを中心に、竹島や海辺の文学記念館、蒲郡市役所、純喫茶、そして豊橋の老舗喫茶まで、蒲郡・豊橋で出会った床やタイル、レトロな建物を紹介していただきました。

旅の途中で知った「青い床」をきっかけに、もう一度ホテルへ戻る展開も、まさに今回の床旅ならでは。

地元に近い場所や、何度も訪れている街の中にも、まだ見逃していた床やタイルとの出会いが残されていることを感じさせてくれます。

豊橋から始まり、蒲郡へ。そして再び豊橋へ戻った今回の床旅。

今後も続いていく今井晶子さんの床旅を、ラグリエ読みものでも引き続きご紹介していきます。次回の床旅も、どうぞお楽しみに。

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今井晶子さんの床旅シリーズはこちら

https://rugrea.com/read/?p=18810
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