
『足の下のステキな床』著者のお一人でもある、今井晶子さん。
2021年《ラグリエwebサイトオープン1周年》特別企画インタビューで直接お会いすることが叶い、そのご縁からラグリエ読みもので、今井さん書き下ろしコラムを掲載させていただいています。
今回の床旅は、熊本から長崎にかけて床探しに出かけられた、今井さんの床旅レポート。旅の後半『床旅:長崎県』編です。
今宵も床追い人、今井晶子さんの世界を
どうぞお楽しみくださいませ。
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もくじ
今井晶子の床旅 【長崎県】
交通費をかけていくならば、ここもあそこもと思うのが人情というも
の。
結果、県から県へ横断される方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。おお、われら欲張り同盟。
ようやく営業が再開された長崎のクラシックホテルへ行ってみよう、ならば長年行ってみたかった熊本のあそこへもと広がる構想。
ホテルの営業が再開されたタイミングで行かないとチャンスを逃すかもしれない…!と苦手な夏の移動の決行となりました。
SL人吉に乗って長崎へ
2日目。熊本から長崎へ。
友人の尽力のおかげでなんとチケットをゲット。激戦の「SL人吉」に乗車しての移動となりました。



現在は残念ながら廃止となってしまったそうで、タイミングにも恵まれました。


出発ホームで駅員コスプレの男の子が敬礼で見送ってくれて微笑ましく見ていたのですが、次の駅にもその次の駅のホームにも立っている!
どういうこと!? おそらくお父さんと車で先回りしてホームで迎えていてくれたのだと思います。
熱い!!!そのままつき進んでいただきたいです。
フェリーに乗り継ぎ長崎・島原へ
SLから更にフェリーに乗り継ぎ長崎・島原を目指します。
そしてここでミラクルが起こったのです。なんとフェリー乗り場に床が! 行ってみなければわからない。それが人生。


この床は各地の純喫茶やお煎餅屋さんなどで見たことがあり、人気床だったことがうかがえます。
出発まで数分しかない。しかしながら、これを採取しなければ悔やんでも悔やみきれないと瞬撮。猛ダッシュで船に乗り込みました。



SLにフェリーにと移動の醍醐味を味わいつくし、いよいよ最終目的地へ。
憧れの長崎クラシックホテルへ

こちらのクラシックホテルにもずっと見たかった床が。ついにご対面です。



おお、扉の向こうに広がる床よ。
ホテルオリジナルのカーペットだと思うのですが肝心なことを聞かずじまいに。痛恨の極み。人生そういうものです。
ディナータイム
部屋でひと休みしたのちディナーへ。
ディナータイムの開始をジャーンとドラが告げる。楽しい。





ワインのラベルがホテルオリジナルだったので「撮らせていただけますか?」とお聞きしたところスタッフの方が「少々お待ちください」と奥へ。
少し困惑されているようなご様子。はて。
戻ってこられたスタッフの方はラベルをボトルから剥がそうとしてくださったのでした。「撮る」と「取る」。日本語の奥深さよ。旅のナイスエピソードです。
ホテルのバーにて
ホテルはバーにもいい床があることが多いので外せません。



こちらも当たりでした。タイルのいい床が。バーにふさわしいシックな色合いのタイルの組み合わせでした。
ホテルの朝食
ホテルの宿泊といえば朝食も楽しみのひとつ。
卵料理はスクランブルエッグ派、目玉焼き派と分かれると思いますが、わたしはやはりオムレツ派です。


ホテル内散策
美しい朝食のあとは、チェックアウトまでホテルの散策を。
見逃している床はねえがーと床ナマハゲです。



床ではないですが、かわいいタイルのテーブルが。床風に撮ってみます。足の上の床。


レトロな味わいのビリヤード室も発見。
ステンドグラスも美しい。撞球室という響きも良きです。

時間いっぱいホテルを堪能し帰路へ。
床に移動に宿泊に、希望をモリモリに詰め込んだ良き床旅となりました。
フェリー乗り場のような予想もしない場所での床コンタクトは忘れられない記
憶の宝物です。
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今井晶子
グラフィックデザイナー。愛知県出身。書籍やパンフレットなどエディトリアル・デザインを中心に活動中。
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rugreaさん

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