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【GO!ラグリエ】『足の下のステキな床』筆者 今井晶子さんにインタビューに行ってきました!

ラグリエ部活動

【GO!ラグリエ】『足の下のステキな床』筆者 今井晶子さんにインタビューに行ってきました!

2021.05.17 (最終更新日:2024/07/03)

以前、こちらのコラム【ラグリエ的読書のすすめ】でご紹介した『足の下のステキな床』。国内で実際に訪れて見つけた、ステキな床がたくさん紹介されている本で、ラグリエのバイブルとなっている一冊です。

今回は、『ラグリエwebサイトオープン1周年』特別企画!

『足の下のステキな床』著者のお一人である、今井晶子さんにインタビューに行ってきました!

\そもそもラグリエってどんなサイトなの?/

ラグリエwebサイトを見てみる

いざ、今井さんに会いに東京へ!

インタビュー当日はあいにくの雨模様。
お足元の悪い中お越し頂き、ありがとうございました!

そもそも、私たちが今井さんの存在を知ったのは、TBSテレビ『マツコの知らない世界』で2020年2月に放送された『美しい床の世界』にご出演された時。

こんなに床を愛し、床が好きで、全国に点在しているステキな床を情報発信していらっしゃる方がいるんだ!と衝撃を受けました。

いつか私たちも、今井さんに実際にお会いして、いろいろなお話をお伺いしたいなぁ…そんな風に思い続けて早1年。ラグリエサイト1周年特別企画として、ダメ元でインタビューのお願いをしてみたところ、快諾していただきました!

ラグリエ部員一同、歓喜!

今回は、東京・新宿【但馬屋珈琲店 小田急百貨店】で、念願のインタビューに臨みました!

但馬屋珈琲店
但馬屋珈琲店のお店からの景色。おしゃれな床(通路)を見つけてしまいました。

今井さんが床好きになったきっかけとは

今日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします。

早速ですが…「床好き」になったのはいつからですか?なにか、きっかけがあったのでしょうか?

西武池袋線という線があるんですけれど、私は、そこの池袋駅をよく利用していまして…、その駅があるとき、急に様子が変わったんです。

その時は、どこが変わったのか分からなかったんですが、その何年かあとに、たまたま池袋駅の床の写真を撮っている方がいて、それを見せてもらったら、もう、床がガラッと全部張り替えられていて…

それで様子が変わったっていうことにようやく気が付いたんですね。やっぱり目線はどうしても、こう上ばっかり見てしまうんですけれど、その下の…『床』が変わることで、こんなに変わるんだっていうことに気が付いて。

そこからなんとなく、下を気にするようになりました(笑)7~8年近く前の事です。

2015年7月撮影 張り替え工事前の床 
今は、普通のベージュの床になってしまっているそう。
【画像は〈鰤(ぶり)おこし〉さまよりご提供いただきました】

もともとは古い純喫茶などをまわるのが好きだったのですが、それがだんだん床にシフトしていって…っていう感じですね(笑)

ライフワークの床探しから『足の下のステキな床』の出版に至るまで

いつ頃から床の写真を撮りためるようになったのですか?

『床』って、いざ探して見ると、良い床に巡り合うことが想像していたよりも少ないんです。

それで「見かけたときに撮る」っていうみたいな感じだったのが7年くらい前だと思うんですけれど…「もっと床を重点的にやっていこう」ってなったのが、4~5年前ですね。

そこから、わざわざ『床を探しに行く』ようになりました。何かのついでに床をみるんじゃなくて、床を探しに行くっていう(笑)

全国、さまざまな素敵な床が紹介されていますが、わざわざその床を探しにいくような感じなんですね!

出張などで行かれたところで、旅のついでに床探しをされているのかと思っていました!

用事のついでに、行ったことのない駅で降りてみたりすることもありますが、だいたい「なんかこのあたりにありそうだ」っていう目星をつけておいて(笑)そこを目指して地方にも行きますし、都内も探しに行くっていうような感じですね。

「いい床がありそうだ」っていうのは、どういったところから情報を得るんでしょうか?

街の雰囲気とか、建物の雰囲気とか。

だいたい古い商店街が残っているところは確率が高いので。

そういう…商店街の良さげなところをストリートビューなどで探して…ですね(笑)

床探しにストリートビューも利用されているとは!さすが床探しの達人です。

インタビューに気さくに答えてくださる今井さん

いまは、SNSなどで床好きの方と気軽に繋がれますが、情報共有されるような床仲間の方はどれくらいみえるのでしょうか?

マツコさんの番組がやっぱり凄かったみたいで、番組を見てフォローしてくださった方がかなりいらっしゃって

それで、その方たちも元々、喫茶店をまわったり、古いもの見てまわったりするのがお好きな方たちなので「まわってるときに、こういうの見つけましたよ~」って(素敵な床を)教えてくださる方は、結構いらっしゃいます。

一緒に行くまでには、まだ至ってないですね。報告し合うにとどまっています(笑)

あ!でもたまたま喫茶店で出会った方はいました。ちょうど、あのマツコさんの番組に出たあとで、床の写真などを撮っていたものですから、「もしかして…(今井さん)じゃないですか?」って言われたことはあります(笑)

そうなんですね(笑)

『足の下のステキな床』著者のお二方との出会いや、本を一緒に作ることになったのには、どんなきっかけがあったのでしょうか?

別のお二人は、ひとりは編集の方、もう一人はカメラマンの方で…もともと仕事の繋がりで出会った方たちなんです。

お二人も古いビルなどをまわるのがすごく好きで、それでなんだか意気投合してしまって「本…作ってみますか?」みたいな流れで作りました(笑)

『足の下のステキな床』は、グラフィック社から2017年に発売されています。今はネットでもなかなか手に入らない1冊です。書店で見かけたら、超ラッキー!ぜひご購入下さいね。

床探しのスタイル&特におもい出深い床とは

床探しされるのは、どれくらいの頻度で、どのくらいの時間されるのですか?

時間があるときは、行くようにしてますね。

とくに、このコロナになってから、古いお店がどんどん閉まっていってしまうので、ねらっいてたところが「閉店しちゃいましたよ」みたいなことを結構聞くので…これはもう、行けるときになるべく行くようにしています。

ただ、今は(コロナ禍で)地方にはあまり行けないので、都内を行っている感じですね。

テレビご出演時は、床探しに行くときは『靴を何足か持っていかれると仰っていましたが、他にも必ず持っていかれるものなどありますか?

写真はスマホと、あとコンデジ…あっ、コンパクトデジタルカメラですね。はい。これを持っていくのは欠かさずに。あとは靴を何足か…ですね。

インタビュー当日も、今井さんのスニーカー、とっても可愛かったです!(足元のお写真撮り忘れ!悔やまれます…( ノД`))

靴は何足くらい持っていらっしゃるんですか?

色々な色を取り揃えているので…全部で20足くらいですかね。

今の『床に靴』っていう写真の構図は、どのように生まれたのですか?

最初は床だけ撮っていれば良かったので、靴をかえようとは全く思っていなかったんです。

でも、床ばっかり撮るようになって、その…靴が撮っても撮っても同じ感じだとつまらないな、と自分が思ってですね。

せっかくカラフルな床なので、靴も色が入ってる方が楽しいかなって思ってやり始めたら、なんだか拍車がかかっていったっていう感じですね(笑)

たしかに、今井さんのInstagramや著書を拝見していると、すてきな床と靴のコントラストも素敵です!

たくさんの素敵な床の思い出があると思いますが、特に忘れられない床や、エピソードなどを教えてください!

思い出深いのですはね…
あの『足の下の~』本の表紙にもなっていた床ですね。

床をいっぱい探していると、暖色系の…茶色とかそういう色の床が多くて、どこかにもっと青っぽい床はないのかなって探していたんです。

そうしたら、一緒に本を作ったメンバーの知り合いの方が、愛知県の岡崎市へ旅行に行ったときに、泊まったホテルにあったよって教えてくれまして。

私、岡崎が地元なんですけれど、地元なので、わざわざホテルに泊まることがなくて…これは「灯台下暗し!」ってなりまして。それで、そこにわざわざ泊まりに行って…っていう。あのブルーの床は思い出深いですね。

あとは、マツコさんの番組でもご紹介しましたけれど、仙台の温泉に行ったときに…古い旅館を増築して増築してっていう建物だったんですけれど。

そこは増築されるエリアごとに床がどんどん変わっていってて、全部クッションフロアだったんですが、それはすごいカラフルで可愛かったので…そこが思い出深いですね。

ずばり、今井さんにとって『床の魅力』とは?

ずばり、今井さんにとっての、『床の魅力』を教えてください。

そうですね…難しいトコ(質問)ですけど…。

『壁でも天井でもなく』っていうところで、やっぱり床は、どうしても人が歩くので、劣化する速度が早いと思うんです、天井や壁に比べると。

それでも、手入れがきちんとされていると、わりとコンディション良く、古くても残ってるんです。

だから、そういう…なんていうんですかね…傷みを手入れで押さえながらも、大事に使っているっていうのが…そういうのを発見するとぐっときますね。

たしかに、窓とか壁に比べれば、ずっと踏みつけられていますもんね(苦笑)

そうなんです。

なんだったらもう、はがしちゃってコンクリむき出しみたいなところも結構あるので…。

やっぱり床を手入れされている方は、そのお店などを建てられたときに、「こだわって床も選んでる」って、どの方も仰るんで…。それだけ、その想いがここ(床)にこもってるっていうんでしょうか。やっぱりこだわりがおありだったんだと思うんです。

壁や天井はがんばって選んでも、どうしても、床は合わせるのが難しいっていうのがあって、こう無難に…無地でクリーム色とか、ベージュ色になってしまいがちなんですけど、素敵な床は、壁や天井の方が「床」に合わせていく!みたいな気概を感じますね(笑)

今井さんは、床以外にもお好きなものはありますか?

さっきも言った純喫茶をまわったりとか、そういうのもあるんですが、それ以外だと、映画…とかが好きですね。

映画館のステキな床もインスタに載ってましたね

そうですね。映画館て、あんまり(良い)床ないんです。なので、いい床があると、さらにテンションが上がります(笑)

古い映画を観ていると、昔の昭和の床が結構映るので、見つけたら、まだその床残ってるかな~って調べたりするのも楽しいんですよ。

すごい!映画を観るときも床をチェックしてるんですね(笑)

そうですね、見ちゃいますね(笑)

今井さんチョイス! ラグリエのデザインフロアマット5選

今回、インタビューにお伺いするにあたって、新柄も含めて、ラグリエで扱っているデザインフロアマットの柄見本を持っていきました。

床好き今井さんのお眼鏡に叶う柄はあるのか?

今井さんチョイスで好きな柄を5柄、ピックアップしていただきました!

「わ~!いろんな床があるんですね!」と嬉しそうに柄を選んでくださる今井さん。

①ぷっくりとした立体感が印象的な ノスタルジックタイル

ラグリエデザインフロアマット 『ノスタルジックタイル』
(申し訳ございません。こちらの柄は、2023年3月に廃盤になりました)

近代建築に行くと、わりとこういったタイルが…あるんですけど、それを家の中で楽しめそうだなと思って選びました。

②どこか懐かしさを感じる ロカヒブルー

ラグリエデザインフロアマット『ロカヒブルー』
(申し訳ございません。こちらの商品は2024年7月に販売終了しました)

青い床はなかなか見つからないので、色違いがいくつかあったんですが、その中でも青色を選ばせていただきました。

③レトロな幾何学タイルを再現 ジオメトロタイル

ラグリエデザインフロアマット『ジオメトロタイル』
(申し訳ございません。こちらの柄は、2023年7月に廃盤になりました)

これはずばり純喫茶とかでもよく使われているタイル柄なので『家の中で純喫茶気分』(笑)

④カフェで使われるような陶器のレンガ柄 ブリックブルー

ラグリエデザインフロアマット『ブリックブルー』
(申し訳ございません。こちらの柄は、2023年3月に廃盤になりました)

昭和の古いビルは、わりとタイル使いがすごいんですが、それをちょっと彷彿とさせるような感じで選んでみました。

⑤アンティークの風合いのあるタイル柄 モロッカン

ラグリエデザインフロアマット『モロッカン』

これはベトナムのセメントタイルぽくって、お部屋の中がこうガッとおしゃれになりそうだな~というので、こちらを選ばせてもらいました。

「ランタン柄はやっぱり王道としていいですよね」
「あ!これもいいですね~」
「水にも強いですから、台所などに敷いてもいいですよね~」と、楽しそうに選んでくださいった今井さん。

「なぜその柄を選んだのか」のコメントも、床好き今井さんらしいワードチョイスで、ラグリエ部員一同、ずきゅん!と胸に来ました。

クッションフロア
ラグリエデザインフロアマット『ホワイトウッド』(2022年夏頃 廃盤商品)

このシャビーシックなデザインフロアマットは、汚れてるって言われて、返品になってしまったことがあるんですよ(苦笑)

日本はどうしてもちょっと…汚れがすごい嫌っていうか、そういうところがありますよね。
すぐ不良品だっていう風に思っちゃうっていうか…
その汚れはあえて、そういうものなんですよって伝えたいですね。

床マニア今井さん×ラグリエ

ラグリエと同じ愛知県出身ということで、愛知県の床事情や、ラグリエ部活動について、語って頂きました。

今井さんのInstagramより 
このお写真の投稿はこちら

愛知県の床で、ここはオススメという場所はありますか?

すごい可愛い床のところがあったんですけれど、みんな閉店してしまったんですよね…

あ!昨日上げてた、これは…(今井さんインスタを見せてくれながら)多治見の喫茶店なんですけれど。これを店内一面にばーっと敷いてあって、すごくキレイなタイルでした。

あとは、多分いま、熱田の駅が再開発で結構すごいことになってると思うんですが、その明治神宮前の駅を降りてすぐ神宮商店街だったかな…あそこの入り口辺りに80年くらい続いてる喫茶店があって…そこも再開発であと何年かしたらなくなっちゃいますって仰って…その喫茶店の床もいいです。

なんだか時間との闘いで焦っちゃいますね

そうなんですよ(苦笑)

今井さんのお仕事は、グラフィックデザイナーということですが、飾り罫や、フレーム枠や文様など、制作の素材になるようなもやはりお好きですか?今井さんがそういったものに接している中で、床にたどり着き、今があるのかなと想像しました。

それはあると思います。
あの、パターン好きと言いますか…模様が繰り返されるのが好きみたいで…それが床が好きになったきっかけでもあるかもしれないです。

東洋だったりとかインドの方のパターンはどうですか?お好きだったりしますか?

そうですね。一番好きなのは東欧の東ヨーロッパの方が好きなんですけど…チェコとかロシアとか好きですね。

今後は日本だけでなく、海外の床探しに出かけたり…といったこともあるのでしょうか?

そうですね~、行けるといいんですけどね。

行ってみたいなと思っているところは台湾の『マジョリカタイル』っていうのを見に来たいなぁって思ってるのと…あとベトナムの『セメントタイル』…ホーチミンの有名な郵便局で100年くらい、ずっと使われてる床があるって聞いたんで行ってみたいですね。

(歴史的な良い床が残っているかどうかは)なかなか、こう地震があるないって関係していると思うんですけれど、そうですね…今言った感じですと、アジアですね(笑)

「カラフルな床がこんな風にどんどん現行の商品でも出てくると、『自分も家の中で敷いてみようかな』っていう気持ちになってきますよね」と今井さん。

ラグリエは、自社ECサイトやAmazon店でデザインフロアマット(夏頃からはデザインフロアラグも販売開始予定)を販売している会社です。

同時に、『床を変えると、こんなにお部屋が変わるんだ!』と気づいてもらったり、『床の柄は、こんなに簡単に変えられるんだ!』ということを、一人でも多くの方に知ってもらいたいと思って活動しています。

私が撮った写真を見て「あ、床って可愛かったんだね」って気が付くというか…、みなさん潜在的にはあると思うんです。

これ(床)が可愛いっていう価値があるんだよ」っていうみたいなことを…なんていうんですかね、外から受け取って気が付くっていう事が多いような気がするんです。

ラグリエさんが実際に、こうやってどんどん発信されていくっていうのは、すごい威力があることなんだなって思います。

意外と、純喫茶をものすごい数まわっている人でも「床を見てなかった」ってみなさん仰るんですよ。

だから、ちゃんと見ると「あ、こんなに可愛かったんだ!」って気が付いて「もう一回まわり直したい」って仰ってる方もいるぐらいだから、やっぱりどうしても意識しないと、目線が下にいかないんなだ~っていうのは思いますね。

ラグリエの活動、良いですね!と今井さんに言っていただけて、とっても嬉しかったです。

今井さんインタビューを終えて

『足の下のステキな床』著者でもあり、テレビに出演されていた方にお会いしていただける、ということでいつも以上に緊張気味に挑んだ今回の今井さんインタビュー。

終始ニコニコとインタビューにお答えくださり、私たちラグリエの活動にも興味をもって耳を傾けていただけて嬉しかったと同時に、今井さんの発するコメントのひとつひとつに、『床好き』ならではのワードチョイスや表現がちりばめられていて、感心しきりのインタビューでした

あっという間のひと時でしたが、ラグリエ部員全員、今井さんのお人柄にも惹かれてしまいました。

『床大好き』な今井さん、『床の良さを一人でも多くの人に知ってもらいたい』ラグリエ。このインタビューをきっかけに、これからも、ぜひラグリエと関わっていただきたい!お会いしてみて、そんな想いがとっても強くなりました。

床マニア今井さん×ラグリエで、また、皆様に楽しんでいただけるような企画を考えていきたいと思っていますので、今後もどうぞ、お楽しみにしてくださいね~!

★2024年追記★
ラグリエでは、2022年5月から、ラグリエ読みものにて今井さんのコラムを掲載させていただいています。今井さんの床探しの旅を疑似体験できる素敵なコラムばかりですので、ぜひご覧ください。

\あなたのお部屋はどの床にする?/

ラグリエのデザインフロアマットはこちら

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インテリアやお片付けの本を見るのが大好き。 ラグリエの『読みもの』を通して、ワクワクしたり、毎日の生活がちょっと素敵に、楽しくなるような活動をしていきます!
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