
ラグリエ部活動、今回の舞台は春の名古屋。
名古屋市役所や愛知県庁といった歴史あるレトロ建築を訪ね、美しい床模様を巡る「床探しの旅」に出かけてきました。
移動には、観光地を効率よく回れる便利な「なごや観光ルートバス・メーグル」の1DAYチケットを利用。文化のみち二葉館や撞木館なども立ち寄り、名古屋の新たな魅力をたっぷり堪能してきました。
名古屋に住んでいるけど、初めて行くところばかりでした。観光地がないと言われがちな名古屋だけど、一日楽しめて、魅力を再発見できました。
知られざる床の魅力とともに、名古屋の建築や文化をじっくり味わう一日。今回はラグリエらしく“床”にフォーカスして、ご紹介していきます。
\お部屋の床を変えるなら/
もくじ
なごや観光ルートバス『メーグル』とは

「なごや観光ルートバス・メーグル」は、名古屋市内の主要観光スポットを効率よく巡ることができる循環バスです。1日乗車券(1DAYチケット)は大人500円、小児250円で、名古屋駅・名古屋城・徳川園などをつなぎ、観光にとても便利。
バス停ごとに主要な名所の目の前に停車してくれるため、初めての名古屋旅行や、土地勘のない方でも安心して楽しめるのが特徴です。
今回はこの「メーグル」に乗って、名古屋市役所や愛知県庁、文化のみちエリアのレトロ建築と床デザインを巡ってきました。
車内にも名古屋を紹介するような放送が流れていて、 名古屋を旅行する人や名古屋に来たばかりの人にはおすすめです。

一日乗り放題の1DAYチケットなら、オトクに名古屋市内のいろんな観光スポット巡りができちゃいます。
今回はこのメーグルに、私ライターhattoriとラグリエ部員tinaさん、yamaさんと3人で乗り込んで、名古屋市内の素敵な床を探しに行ってきます!
名古屋市内をバスで回ることがないので、新鮮でした。
名古屋の魅力をギュッと詰め込んだルート。 愛知県に遊びに来る友達がいたら、ぜひメーグルバスを紹介したいです。
平日だからガラガラに空いてるかと思いきや、出発時点では満員でしたね。
観光スポットだけピンポイントに停まってくれるので、私みたいに道に迷いがちな人にはシンプルで分かりやすくていいですよ~!
名古屋市役所本庁舎の魅力とレトロ建築|昭和初期の美しい床と空間を探訪
まず最初に向かったのは、名古屋市役所本庁舎。

名古屋市役所本庁舎は三代目の庁舎で、昭和天皇御大典事業として建設され、昭和8年9月6日に竣工しました。

外観意匠は、近代的なビルに和風の瓦屋根を載せた「日本趣味を基調とした近世式」。

中央にそびえる高さ53.5メートルの時計塔と、二層の屋根を配した塔の頂上には、四方にらみのしゃちが載り、名古屋城との調和を図った意匠となっています。
いざ、名古屋市役所内部へ
入ろうとしてすぐ、警備員の方に「取材ですか?」と声を掛けられ、びくっ。
「あれっ、写真ダメだったかな…」と心配になりましたが、「お写真撮られるなら、ほかの方が映り込まないように気を付けてくださいね」と笑顔で教えてくれました。
さぞかし、たくさんの方がカメラ片手に建物見学にみえてるんだろうなぁと推察されます。
名古屋市役所は現在も使用されている現役の市庁舎。職員や市民の方が日常的に利用する中、歴史的価値のある建物として保存されています。
それでは、さっそく潜入します。

伝統的な意匠を巧みに織り交ぜ、西洋的な建築様式に、日本的な要素を取り入れた名古屋市役所本庁舎。
昭和初期の記念的庁舎建築として高く評価されている建物です。



平成26年12月に隣接する愛知県庁本庁舎とともに、国の重要文化財に指定されたのも、納得のすばらしさです。
レトロで趣きあって素敵!
名古屋市役所で見つけた美しいタイル・石張りの床模様
どこを切り取っても絵になる名古屋市役所。
名古屋市役所で見つけた素敵な床をご紹介します!



レトロでゴージャスな建物でした。 上階から覗き込んで撮った階段と市松模様の床の写真がお気に入り。 写真撮ってて楽しかったです。





市役所という場所柄、たくさんの人が往来しても傷まないように、床の素材のほとんどがタイルや大理石などの丈夫な素材でした。どの床も素敵なデザイン。
どこを切り取ってもこだわりを感じる、とっても素敵な建物でした。
愛知県庁本庁舎の建築美と床の魅力|帝冠様式の歴史的建物を見学
まだまだ序盤の名古屋市役所でアドレナリン出まくり、大量の写真を撮ってしまいました(汗)。
続いて、すぐ横の愛知県庁本庁舎に徒歩で向かいます。

わー、ほんとに目と鼻の先に名古屋市役所と愛知県庁舎があるんですね。

近づいてみてびっくり、あらー、工事中です…
なんか、きっと一番かっこ良いところが見えてなさそう。

本来なら、こんな外観のようです。
愛知県庁本庁舎は、昭和13年(1938年)3月完成。鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階、地下1階塔屋付きの建物です。
名古屋市役所と同様に、昭和天皇御大典の記念事業の一つとして、名古屋市中区新栄町(当時木造2階建て)から現在の場所への移転されました。
頂部に城郭風の屋根を乗せた特異な意匠の「帝冠様式」は、戦争が拡大しつつあった当時、国威発揚の波に乗って、日本の伝統を建築にも反映させる時代風潮の中で、多く建設されたそう。
工事中だったので、機会があればまた見に行きたいです。 入り口のおもてなし花壇の花がとても綺麗でした。

庁舎の基本設計は、建築家の西村好時氏と、東京帝室博物館(現、東京国立博物館)の設計コンペで最優秀を獲得した、建築家の渡辺仁氏に委嘱し、両氏の案を基に、県建築部営繕課が実施設計を行っています。
建設地が名古屋城の外堀内にあり、名古屋城と、先に完成していた(昭和8年)隣接の名古屋市役所本庁舎との調和も配慮された設計が考えられました。

正面玄関外部・車寄せは、床面・壁・段石は花崗岩貼り。重厚感を醸し出しています。

(右)愛知県庁舎内の廊下 こちらもレトロ感漂う佇まい
軒回りは富国(ふこく)石貼り。車寄せの天井にも重厚感がありますね。
正面玄関から東に伸びる通路を設け、庁舎を上から見たとき「日の字」型の通路になるように設計されており、執務上の機能性を重視した合理的な動線を確保しています。

正面玄関内部に潜入です。
床と腰壁には大理石が使われています。

愛知県庁本庁舎の見学は玄関ホールのみとなりました。
正庁や知事室、講堂(旧議場)などは事前に見学申し込みをしておけば、見学できるそうです。これから行かれる方は、ぜひ予約して行ってみてくださいね。
工事中だったのが残念でした。 内装は正面玄関しか見ることができなかったので、県庁見学に申し込んでみたくなりました。
名古屋観光の後編は文化のみちへ|床探し旅、次回もお楽しみに!

今回は名古屋散策前編、名古屋市役所と愛知県庁の床や建物をご紹介しました。
とくに名古屋市役所は、現役の市役所とは信じられないほど歴史を感じられ、レトロで素敵な建物でした。
中~後編では、またまたメーグルに乗って、名古屋城から徳川園に至るエリア「文化のみち」を散策。
日本の近代化に大きく貢献した文化人・財界人の屋敷が多く点在する保存地区で、名建築の床探しをご紹介しますので、お楽しみに!
\あなたのお部屋はどれにする?/
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hattori

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