
春のラグリエ部活動は、名古屋のレトロ建築を巡る「床探し旅」。
中編では、文化人が集った洋館 「文化のみち二葉館」 にフォーカスし、館内の美しい床模様や建築意匠を紹介します。
名古屋の名所をめぐる観光ルートバス 「メーグル」 を活用し、 名古屋市役所・愛知県庁・文化のみちの洋館 を巡るラグリエの床探し旅。
今回は、歴史とモダンが融合する二葉館を中心に、映える床や内装をご紹介します。
※名古屋市役所・愛知県庁の建築と床を紹介した前編はこちら
→ 「名古屋市役所・愛知県庁のレトロ建築と床を巡る|観光ルートバス『メーグル』で行く床探し旅【前編】」
観光では見過ごされがちな「床」に着目して、名古屋の魅力を深掘り。
ラグリエらしい視点で、インテリア好きにも響く床模様をご紹介します。
\お部屋の床を変えるなら/
もくじ
名古屋の歴史保存地区「文化のみち」とは|レトロ建築が残るまち並み
名古屋城東・市役所前からメーグルバスに乗って、約19分。
観光ルートバス「メーグル」を使えば、文化のみちエリアに気軽にアクセスできます。

文化のみちは、名古屋城から徳川園へと続く一帯で、明治から昭和初期に活躍した文化人や財界人の邸宅が多く残るエリア。
歴史的建造物を保存・活用した施設が点在し、レトロ建築をめぐる散策ルートとしても人気を集めています。
昭和レトロが映える洋館「文化のみち二葉館」の魅力とは
バス停を降りてすぐ、目の前にあるおしゃれな建物が二葉館です。

オレンジ色の屋根が印象的な建物は、「日本の女優第1号」の川上貞奴と「電力王」福沢桃介の邸宅。
大正から昭和初期にかけて暮らしていた邸宅が、こちらに移築・復元されています。
設計を担当したのは、当時新進気鋭の住宅専門会社として知られていた「あめりか屋」。
それでは、さっそく中に入ってみましょう!
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昭和レトロが映える洋館「文化のみち二葉館」の魅力とは
バスを降りるとすぐ目に入るのが、鮮やかなオレンジ色の屋根とレトロな外観が印象的な「文化のみち二葉館」。

ここは、日本初の女優として知られる川上貞奴と、「電力王」と呼ばれた福沢桃介が暮らした邸宅を移築・復元した洋館です。
外観はもちろん、内部にも贅を尽くした和洋折衷の意匠が残されており、昭和初期の華やかな文化と暮らしを感じられる貴重な建物です。
パーケット柄の床が美しい1階サロン|文化人が集った華やかな空間
サロンとして利用された大広間には、華やかなステンドグラスがあり、優雅な空間が!
ここでは、パネルやビデオなどで、文化のみちの町並みや歴史などを紹介しています。

この大広間には、創建当時の部材を使って復元されているものが展示されているそうです。

グラフィックデザイナーの先駆け・杉浦非水の原画をもとに作られたステンドグラスが目を惹きます。

二葉館は、大正時代に居住していた和洋折衷の建物で、当時はその斬新さと豪華さから「二葉御殿」と呼ばれ、政財界人や文化人の集まるサロンとなりました。

創建当時の姿に移築復元し、平成17年2月に開館された二葉館。
改築時、別の部屋に転用されていたソファを、一度解体した上で、当時の材料や工法に倣い復元し、もとの位置に戻した、こだわりのソファです。
ソファの木組みやスプリングは当時のものを再利用されているそうです。
ソファのふわふわな座り心地も良かったです。
ステンドグラスが素敵でした。 床もパーケットで、こだわりを感じる贅沢なお館でした。

館内にはドイツ人画家が描いた貞奴のポスターや衣装のレプリカ、ピカソによる貞奴のデッサンのほか、貞奴関連の資料や郷土ゆかりの文学資料も展示されています。


ドアや照明、床、どれもおしゃれで洗練された作りです。
赤い螺旋階段が象徴的|曲線が美しい二葉館2階へ
流線形が美しい赤の螺旋階段は、二葉館の中でもとくに目を惹く存在感です。





パーケット柄の床と螺旋階段が印象的でした。 踊りながら階段を降りている貞奴は、とても魅力的だったんだろうなぁと思います。
創建当時の面影を残す和館|文化財に指定された空間
1階のサロンや展示室を抜けると、奥には和館部分が広がります。



(右)中庭には、立派な蔵もありました。

主な部屋には呼鈴がついており、親機は事務室に設置されていたそう。今でいうレストランの呼び出しボタンのようなシステムですね。
ベルが鳴ると番号が表示され、どの部屋からの呼び出しかがひと目で分かるようになっていたとのこと。当時の最新設備が取り入れられていたことがわかります。

2階の和室を含む和館部分は、主に大正時代の建築資材を使って構成されており、現在は登録有形文化財として指定されています。

仏間の天井は「網代天井」。
二葉館の網代天井は、屋久島から取り寄せた屋久杉を薄板にして編み上げられています。今では再現が難しいとされる、貴重な建築技術です。


文化のみち二葉館で見つけた魅力的な床デザイン集
見どころ満載の文化のみち二葉館。
館内を歩いていると、床のデザインにも思わず目を奪われます。
ここでは、二葉館で見つけた印象的な床デザインをご紹介します。





当時としては驚くほどの電気装備が施されていた文化のみち二葉館。
床にも貞奴のこだわりと美意識がしっかりと反映されていました。
床だけでもすごいバリエーション!
当時、政治家や財界人、文化人が訪れるサロンだったということで、現代でも十分通ずる、映え館でした。
和洋折衷の建築美を楽しむ|文化のみち二葉館で床探し
今回は、ラグリエ床探しで訪れた「文化のみち 二葉館」の素敵な床をご紹介しました。
当時の最先端を取り入れた洋館と、落ち着いた和の空間が同居する館内は、ひとつひとつのインテリアや装飾にこだわりが感じられ、床のデザインからもその美意識が伝わってきました。
二葉館を訪れる際は、ぜひ足元にも注目して、空間全体のデザインを楽しんでみてくださいね。
\あなたのお部屋はどれにする?/
文化のみち二葉館の基本情報(アクセス・開館時間など)
公式ホームページ:https://www.futabakan.jp/
所在地:名古屋市東区橦木町3丁目23番地
電話番号:052-936-3836
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ラグリエ部活動の他の記事はこちら|レトロな床・建築好きにおすすめの散策レポート

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