
築43年の我が家。20年ほど前に家の大部分をリフォームしたのですが、最近、そのリフォームの際に張り替えたフローリングの劣化がひどすぎて…
傷んで足触りの悪くなったフローリングの上を行き来するのも、目に入るだけでもかなりのストレスで、家族も限界!
とはいえ、フローリングを張り替えるとなると、自分でやるのはかなり大変(というか無理)だし、業者さんに頼むとなると費用も手間も時間もかなりかかる…
ということで、今回は、傷んでボロボロになった玄関から廊下、ダイニングまでの広範囲のフローリングをクッションフロアでDIYしてみました。
今回のラグリエ読みものでは、傷んだフローリング床の玄関~廊下部分をクッションフロアDIYでセルフリフォームしたやり方や手順、コツをご紹介します!
\デザインいろいろ!貼り付け簡単/
もくじ
経年劣化で傷んだフローリング床 玄関から廊下の床DIY
フローリングの劣化具合はこんな感じです。

我が家の床は、複合フローリング。表層は木質シートだったようで、そのシート面が剥がれだしてしまっています。
とくに、玄関入ってすぐの上がり框付近や、人がよく通るところの劣化がひどいです。
表層シートの剥がれた部分は、足に引っかかるような違和感があるので、同居の父が毎朝セロハンテープを貼って回るのが日課になるほど。残念ながら、セロハンテープをはって一時しのぎすることで、見た目も劣化状況もますます悪化していきます。
必要なクッションフロア量の計算
クッションフロアDIYするにあたって、床のサイズを測ってみました。

黄色い部分がフローリングなので、ここにクッションフロアを敷いていきます。
我が家にラグリエの撮影で使った『シンプル フロアマット 敷き詰め 木目グレージュ 江戸間 6畳』がちょうどあったので、そのフロアマットを再利用しようと思います。

トイレ前のスペースは、階段の上り下り、風呂・洗面所への出入り、トイレと、家の中でもかなり人の行き来が多いスペースなので、継ぎ目がない方が、良さそう。
なので、トイレの前の116cm×168cm部分、③のマットだけラグリエのチェアマットサイズにカットをお願いし(木目グレージュ柄はチェアマットサイズの販売がないので、オーダーしました)、木目の柄が合う①②はそのまま並べて敷いて、④⑤は残った1本を半分に切って使えばいけそうです。

図面上のイメージでは、まず③を敷いて、板目の柄を見ながら②を敷く。②の位置を決めたら①を貼り付け。最後に④、⑤と敷くとうまく敷けるのでは…と予想しました。
いざ!玄関~廊下のクッションフロアDIY
それではさっそく、クッションフロアを敷く準備をしていきます。
クッションフロアDIYの基本のキ。
●道具の準備
●玄関~廊下の床にあるモノをすべてどかす
●床をきれいにする
●軍手長袖着用
軍手や長袖は、クッションフロアの裏面や中層に含まれるグラスウールという素材で、DIY中に皮膚がチクチクしてしまうことがあるので、肌が弱い人は、とくに気を付けてくださいね(床に貼り付けてしまえば、チクチクすることはありませんのでご安心を)。

道具は、カッター、カッターの刃、はさみ、吸着滑り止めテープ、吸着滑り止めシート、養生テープ、カッターマット、地ベラは必須です。
ぴったりカッターや圧着ローラー、差し金(ステンレスや鋼、真鍮などの金属製で目盛りがついており、材木などの長さや直角を測るのに使われる定規)などもあると便利です。
とくに、カッターの刃は必須。切りにくさを感じたら、まめにカッターの刃を変えてあげると、仕上がりに差が出ますよ。
今回は、自分以外に夫を招集。私よりも器用なので、頼りになります。
玄関から先にやっていった方が仕上がりがきれいだと思う
と言われしまったので、早々に私の計画は変更。




ピンチ!マットの長さが足りない!
そしてここで問題発生!玄関から突き当りまでを貼る①②のマットがどうにも短い…こ、これはもしや6畳の敷き詰めマットではなく、4.5畳の敷き詰めマットだったのでは!

はー!やっちまった!
うちは玄関框の部分が斜めだからね。左側の短い方はぎりぎり足りるけど、右側の長めの方は絶対足りないよ。
じつは最初、マットが短いとは気づかずに①から貼り始めてしまっていたんですよね…

(画像の道具が差し金です)


ここまでやり進めて、もう1本並べて敷くマットの長さが足りないことに気づくという…

結局、マットの柄合わせされている継ぎ目を死守しようとすると、マットの長さがどうにも足りな過ぎてうまくいかないので、最初にカットしてしまったマットは①②の位置を入れ替えて使うことにしました。
柄合わせは自力でがんばります!
クッションフロアの柄を自力で合わせる方法
じつは、クッションフロアの柄合わせ、ちょっとがんばれば、自分でもできちゃいます。
まずはマットの柄が合うように、ペラペラめくりながら、マットの位置を決めて、2枚を重ねて敷きます。

そして、2枚一緒に重ねたまま、カッターでまっすぐカット。


重なった部分の下のマットを取り除けば、簡単に柄合わせできます。
ちょっと大変なのは、2枚一緒にまっすぐきれいに切らないといけないこと。カッターにしっかり力を入れながら切り進めないといけません。力を入れすぎて、ケガなどしないように気を付けてくださいね。
我が家の場合は、もともとの床がすでに死んでいるので傷がついても問題ありませんが、賃貸住宅や、新築の床保護のためのDIYだと、この方法で、もともとの床を傷つけてしまっては元も子もありません。
2枚重ねたクッションフロアをカッター切りつつ、カッターマットなどで床を保護し、カッター位置に合わせてカッターマットをずらしながら切りすすめないといけないので、その場合、柄合わせを自力でするのは、かなり大変だと思います。
ちなみにラグリエのフルオーダーなら並べて敷くだけで、簡易の柄合わせができます↓↓↓
クッションフロアの固定は吸着滑り止めシート&テープで

マット同士の継ぎ目はラグリエの『吸着滑り止めテープ』(別売り)が便利です!
2枚をしっかりつなぎとめて、マットの反りや剥がれを防ぐだけでなく、剥がすときも、もともとの床を傷つけずにはがすことができます。

継ぎ目以外は付属の吸着滑り止めシートでパパっと手軽に固定しちゃいましょう!


じゃーん!マットが足りないと分かったときはどうなるかと思いましたが、なんとかなりました。柄も違和感なし!

とはいえ、足りないものは足りないのです…。右上の部分は隙間ができてしまいました。
ここは、とりあえずこのままにして、トイレ・洗面所前の③を先に敷いて、どうしても埋まらない箇所は、マットを継ぎはぎしてどうにかするとします。
トイレ・洗面所・階段に面した廊下ゾーン
最初の図面でいうところの③のマットを敷いていきます。
ここも人通りが多いエリアなので、割高ですが、幅広のマット1枚で準備しました。





マット同士の継ぎ目は、ここでも柄が合わないので、再び2枚重ねてカットして、柄が合うように調整します。
マットが足りなくてできてしまった隙間を埋める
夫が③のマットを敷いている間に、私はこのぽっかりスペースを埋めておくように指示が…


いらない紙を空きスペースにあてがって、簡単に型紙を作って、余っていたクッションフロアをカットしてみました。



このスペースは上に壁面収納がきてほとんど見えなくなるので、これで良しとします。念のため、吸着滑り止めテープで4辺すべてしっかり貼り付けました。

遠目に見たら、ほとんど気にならないレベル。クッションフロアの長さが足りないときはどうなるかと思いましたが、無事乗り切れました!
玄関から廊下の床DIYビフォーアフター
そんなこんなで、我が家の床DIY1日目は4時間ほどで終了。
ダイニングは明日に持ち越しです。


図面⑤の廊下奥のクッションフロアは、明日、ダイニング側のクッションフロアとの兼ね合いを見ながらDIY予定です。
クッションフロアDIY 玄関框はどうする?
私的には、これで大満足なのですが、夫的には
上がり框、切りっぱなしはやっぱりないわ~。
とのこと。ホームセンターまでひとっ走りして、見切り材を買ってきました。


買ってきた見切り部材は、カッターでカットします。
我が家は、上がり框もななめだったので、端の部分をぴったりに切るのに、少々手こずっていましたが、無事、カットできました。
貼り付けは、ホームセンターで一緒に買ってきた、見切り部材用の強力貼り付けテープです。


おぉ、見切りがあった方が見た目がいいね!
白と茶色と迷ったけど、茶色で正解だな。
…そうだね(白のが良かった気もする…言えんけど)。
上がり框の部分は、見切りを貼ってあげると、見た目が良くなるだけでなく、クッションフロアのめくれなどの防止にもなるので、貼ってあげた方がよさそうです。
いろいろな色や柄があるので、どんな見切りが玄関や床に合うか、イメージして購入してみてくださいね。
\フローリングが痛んできたら/
玄関廊下のクッションフロアDIYのポイント
まさかのマットの長さが足りないなんて事態が発生しましたが、なんとか無事、予定していた箇所にクッションフロアを敷くことができました。
玄関から廊下までのクッションフロアDIYを実際にやってみて感じたポイントをご紹介します!
板目の向きをどうするか
フローリング柄のクッションフロアを敷くときは、敷くのに必要なマットの計算をする際に、板目の向きをどうするかを考慮するのを忘れないようにしましょう。
今回は、やはり、玄関は入ってまっすぐそのままの向きでフローリングが縦に伸びていく方が見た目がいいと判断し、もともとのフローリングに合わせて敷きました。
ですが、廊下だけで見ると、長手方向にフローリング向きを流せず、短手方向にフローリング向きになってしまいます。
我が家の場合は、3通りの貼り方候補がありました。
①玄関入ってすぐの見た目を一番に考えて木目の向きをそろえる
②玄関よりも廊下の長手方向に木目の向きをそろえる
③思い切って、玄関から見える部分と廊下部分のフローリング向きをそろえない。玄関から奥に向かって長手方向、廊下からダイニングに向かって長手方向と直角にクッションフロアを配置する
などの貼り方ができます。
どんなふうに仕上げたいかを決めれるのは自分!DIYならでは醍醐味です。よくイメージして、ご自身が納得いくような貼り方を考えてみてくださいね。
貼りはじめをどこからスタートするか
クッションフロアの貼りはじめをどこにするかも、実際にクッションフロアDIYしてみると予想と違うところスタートする場合も多いです。

今回、自分は③の中心を貼ってから、②→①と貼ると貼りやすいかなと想像していましたが、実際には、まず一番きれいに貼りたい①②から貼ることに。
届いたクッションフロアを実際に床に広げてみると、柄の兼ね合いだったり、お部屋の構造で、貼りはじめを工夫してあげたほうが、スムーズにDIYできることもあります。
マットを仮置きして、DIYを進めやすい順番にマットを貼っていきましょう。
上がり框部分はどうするか
そのまま切りっぱなしでも、意外といいな。と思った玄関框部分。
それでも、見切り部材を貼ってあげるとぐっと玄関らしくなったのも確かです。
色や素材で、玄関の印象を左右してしまうくらい、インパクトもあるので、ぜひ楽しんで選んでみてくださいね。

過去のラグリエアンバサダーの方は、見切り部材ではなく、マスキングテープで框部分をカバーされている方も。
框部分をどうやって処理するかも、DIYならではの、個性を出せるポイントです。
↓↓↓@aya_woodworks さまは框部分をマスキングテープで玄関DIYされています。
廊下DIYにおすすめのクッションフロア幅とは
クッションフロアには、約180cm幅の幅広タイプのものと約90cm幅のタイプのものがあります。

玄関廊下のクッションフロアDIYでおすすめなのは、ずばり90cm幅のクッションフロア。
やはり、スペースが限られる玄関~廊下部分なので、180cm幅のタイプだと広げるのも加工するのもかなり大変だと思います。
90cm幅のマットだと継ぎ目は増えてしまいますが、吸着滑り止めテープなどを使えば、継ぎ目部分の反りや段差もなく、しっかり貼り付けることができるので、併用してDIYされるのがおすすめです。
クッションフロア貼りにおすすめの固定方法とは
クッションフロアDIYで多いのは、マスキングテープを床に貼って、その上にクッションフロア用の両面テープを貼る方法。
でも、そんなにたくさんのテープを貼りまくらなくても、ラグリエの『吸着滑り止めシート』や『吸着滑り止めテープ』を使えば、もっと簡単に固定できます。
『吸着滑り止めシリーズ』は床に貼り付けてしまうわけではなく、吸着させてマットを固定するので、剥がすときも簡単。マットの4隅や辺の間に貼るだけなので、最小限の手間で貼れます。
ラグリエのデザインフロアマットなら吸着滑り止めシートは付属されています。

マット同士の継ぎ目には、『吸着滑り止めテープ(別売り)』が便利です。
床側に吸着滑り止めテープを貼るためにはがす、透明テープがなかなか剥がせないときは、養生テープなどでペタペタすると透明テープだけ剥がれるので、試してみてくださいね。
フローリング床がボロボロになったらクッションフロアDIYで乗り切ろう
今回は、広範囲にわたって、フローリングが痛み、ボロボロになってしまった玄関~廊下部分をクッションフロアDIYした様子をご紹介しました。

フローリング補修というと、ペンで色を塗ってみたり、パテで埋め込んでみたり…なんて方法もありますが、クッションフロアDIYなら、床を張り替えたような雰囲気を楽しめ、傷やへこみをいっぺんに隠すことができます。
「フローリングが痛んできて、でも、フローリングの張り替えまではしたくない」と、我が家と同じように困っていらっしゃる方は、ぜひ一度、クッションフロアDIYに挑戦してみてくださいね。
\床保護にもぴったり/
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hattori

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