富山県の新たな観光拠点として注目を集めている「TOYAMAキラリ」。
モダンでありながら、富山の自然や文化を感じさせる魅力的なこの施設は、世界的建築家の隈研吾氏が手掛けた建築物です。
今回のラグリエ読みものでは、隈研吾氏のコンセプトを軸に「TOYAMAキラリ」のデザインの核となる床について、その素晴らしさをご紹介します!
建築デザインにおいて床材選択が重要視される理由も併せてお伝えし、「TOYAMAキラリ」の魅力を改めて実感していただけるはずです。
もくじ
「TOYAMAキラリ」について
「TOYAMAキラリ」は、富山県富山市にある複合施設で、富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、富山第一銀行本店などが入居しています。
隈研吾氏の設計によるこの建物は、富山の自然や文化を表現した斬新なデザインが特徴的で、富山市が約30年にわたり進めてきた「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成ともいえる施設です。
施設は富山市の中心街、グランドプラザに隣接する立地です。JR富山駅から徒歩10分程度と、アクセスの良い場所に建てられています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 「TOYAMAキラリ」 |
所在地 | 富山県富山市 |
設計 | 隈研吾建築都市設計事務所 |
竣工年 | 2015年 |
目的 | 美術館、図書館、ホール等の複合施設 |
「TOYAMAキラリ」の建築コンセプトとは
「TOYAMAキラリ」のコンセプトは「光の建築」。建物の内外で光が反射し合い、四季折々の自然光が内部に映り込むよう設計されています。
外観は光を反射させる半透明のガラス張りで、昼は外部の景色が内部に映り込み、夜はライトアップされた建物自体が光を放ちます。この外観の美しさも、人々の注目を集める一因です。
内部では、吹き抜けの中庭に光が注ぎ、各所に設けられた大きな窓から自然光が差し込みます。床や壁の素材も光の反射を意識して選ばれ、光が内部を行き交う、美しい空間を生み出しています。
「TOYAMAキラリ」の素敵な床を紹介
TOYAMAキラリの床は、富山県産の木材がふんだんに使用されています。
中でも目を引くのがエントランスホールの無垢材の床です。無垢材の木の質感が、そこを訪れる人々を優しく包み込みます。木の温かみとぬくもりが、心地良い空間を創り出しています。
また、無垢材の木目の表情は一つ一つ異なり、床全体に豊かな変化を生み出しています。歩く度に異なる木目を眺めることができ、非日常的な気分に浸れます。
「TOYAMAキラリ」の床は、木の素材を生かし美しい空間を実現し、訪れる人に安らぎとくつろぎを与えているのです。
床材の色・素材が創り出す空間表現・無垢材の木の色合いは、落ち着いた雰囲気を醸し、その上品で温かみのある色調が、建物全体に高級感と安らぎを与えています。
一方で、木目の表情の違いによって生まれる微妙な陰影は、空間に深みとニュアンスをもたらします。
床材の色合いと素材感は、空間の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。設計者の隈研吾氏は、木の持つ多様な表情を巧みに生かし、落ち着いた中にも変化に富んだ空間を実現しています。
建築デザインにおける床材選択の重要性
建築デザインにおいて、床材の選択は非常に重要な要素です。なぜなら、床は空間の大部分を占め、その素材の色や質感が空間全体の雰囲気を大きく左右するためです。
例えば、落ち着いた色合いの木材を床に使えば、温かみのある上質な空間が生まれます。一方、モノトーンのタイルを使えば、シャープで洗練された印象の空間となります。
床材を変えるだけで、まったく異なる空間表現が可能です。
また、床材の質感が人の心理に与える影響も無視できません。
適度な硬さと温かみのある木材の床は、心地よく足を踏み入れられ、木の香りが落ち着いた気分を演出します。床材の選び方ひとつで、空間の印象は大きく変わります。デザイナーは、その空間に相応しい床材を選ぶことが何より重要です。
TOYAMAキラリの床にも注目しよう
「TOYAMAキラリ」は、隈研吾氏の斬新なデザインが光る、素晴らしい建築物です。その中でも、床材の選定は非常に重要な役割を果たしています。
なぜなら色味や素材感が、空間全体の雰囲気を左右するためです。
建築デザインにおいて、床材選択は極めて重要な要素となります。隈研吾氏は、洗練された空間美を生み出すため、床材にもこだわりを持って設計されたのだと考えられます。
「TOYAMAキラリ」では、床材の色や素材、質感にまでこだわりが注がれ、空間の魅力を最大限に引き立てる工夫がなされているのです。
TOYAMAキラリはその建築の美しさから評判になっていますが、ぜひ床にも注目してください。また新たな発見があるかもしれません。
TOYAMAキラリ 詳細
●公式サイト
富山市立図書館(TOYAMAキラリ)
https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/?tid=101079
富山市ガラス美術館
https://toyama-glass-art-museum.jp/
●所在地
〒930−0062 富山市西町5番1号
●富山市ガラス美術館 開館時間
・常設展/企画展:午前9時30分~午後6時
(金・土曜日は午後8時まで)
・カフェ:午前10時~午後6時
(ラストオーダー:午後5時30分)
●富山市ガラス美術館 休館日
第1・3水曜日、年末年始
●富山市ガラス美術館 TEL
076-461-3100
rugreaさん
最新記事 by rugreaさん (全て見る)
- 「TOYAMAキラリ」の素敵なコンセプトと床を紹介!【隈研吾設計】 - 2024年12月30日
- ラグリエからのお知らせ 年末年始休みの発送日などについて - 2024年12月20日
- 2024年人気犬種1位は15年連続トイ・プードル!特徴や魅力を紹介 - 2024年12月16日