世界の美しい宮殿、というと何が思い浮かぶでしょうか?
部屋の装飾や、天井に描かれた絵画が思い浮かぶかと思いますが、床の美しさも忘れてはならないのが、ラグリエとしてのポイントです。
そこで今回は、ロシアのサンクトペテルブルク市に建てられている、エカテリーナ宮殿の床の美しさをご紹介していきます。
\床が変われば心が変わる/
もくじ
世界の床旅 ロシアのエカテリーナ宮殿
エカテリーナ宮殿は日本の東京から約7600km離れた、ロシア西部サンクトペテルブルク市に、ロシア帝国時代に立てられた宮殿です。
宮殿の名前は、第2ロシア皇帝エカテリーナ1世に由来します。
ここがステキ!エカテリーナ宮殿の床の美しさ
大きな床面に組木細工で曲線などを描いています。
床の中心から模様が広がるように、木材の濃淡で柄がきれいに描かれています。
後に紹介させていただく、大黒屋光太夫がエカテリーナ二世に謁見されたとされる大広間です。
花、風車のような模様が組木によって床に描かれていますね。
まるでタイルのようですが、拡大をしてみると木目があるのがわかります。
タイルにきめ細やかな柄が描かれていますね。
こちらは同じ色合いの木材で組まれた床。 色合いも明るく、他の部屋とは違った雰囲気があります。
こちらも同じ色合いの木材で組まれた床ですが、落ち着いたブラウンで組まれています。
少し細めの木材で組まれたヘリンボーン床。
部屋の隅まできっちりと組まれています。
今までとは少し変わったシンプルな見た目の組木床。 部屋と部屋の間にある一間ですね。
エカテリーナ宮殿の歴史
エカテリーナ宮殿は、初代ロシア皇帝のピョートル1世が后(きさき:妃)のエカチェリーナ1世に夏の避暑地として作り与えた宮殿です。
1717年に建てられて以来、第4代皇帝アンナと第6代皇帝エリザヴェータの命により増築されました。
第6代皇帝エリザヴェータの際には、後期バロック建築傾向のロココ調建築へ大きく入れ替えるように建築家へ命じました。
江戸時代の1791年には、日本から漂流をしてしまった大黒屋光太夫が帰国を願うために、エカテリーナ二世に謁見した場所でもあります。
第二次世界大戦の際に、ドイツ軍に占領されてしまった過去もあります。
エカテリーナ宮殿の名所「琥珀の間」
中でもエカテリーナ宮殿で有名なのは、部屋の壁一面を大量の琥珀で覆いつくし、琥珀の色の濃淡・大小で繊細な琥珀細工模様を描いた「琥珀の間」です。
当時のプロイセン王が作らせ、ピョートル大帝へ贈られました。
第二次世界大戦中にエカテリーナ宮殿はドイツ軍に占拠されてしまい、撤退時に琥珀を持ち去られてしまいましたが、1979年から24年をかけ修復・再建されました。
エカテリーナ宮殿の足元の美しさを楽しもう!
エカテリーナ宮殿は部屋全体が琥珀で覆いつくされた「琥珀の間」が有名ですが、ふと足元を見てみると、床のデザインの素晴らしさがあるのがわかります。
歴史的な建物や、風景をみに行ったとき、つい上を見てしまうと思いますが、ちょっと目線を下に、床を見てみるのもラグリエが提案する楽しさの一つです。
ぜひ、いろいろな場所の床の楽しさを味わってみてください。
エカテリーナ宮殿 詳細
\あなたのお部屋の床はどれにする?/
====================
こちらの記事もおすすめです↓↓↓
うみぶ太郎
最新記事 by うみぶ太郎 (全て見る)
- 世界の床旅 日本の迎賓館赤坂離宮の素敵な床をご紹介 - 2021年2月8日
- フローリングの貼り方の「すだれ張り」とは?床をおしゃれにする床材の貼り方 - 2021年1月11日
- 世界の床旅 ロシアのエカテリーナ宮殿のおしゃれな床をご紹介 - 2021年1月4日