世界の美しい建物といえば何を思い浮かべますか?
綺羅びやかな外観やこだわり抜いた内装、天井に描かれた絵画が浮かぶかと思いますが、床の美しさも忘れてはならないのが、ラグリエとしてのポイントです。
そこで今回は、日本のメインステーションとなっている東京駅の床の美しさをご紹介していきます。
\床が変われば心が変わる/
もくじ
世界の床旅 東京駅
東京駅は日本最大のビジネス街である丸の内や大手町、日本橋の中心にあり、多くの在来線や新幹線が発着するターミナル駅です。
日本のメインステーションとして、1908年から6年の歳月をかけて建設され、1914年に開業しました。
2003年に日本の重要文化財に駅舎が指定されたことをきっかけに、2007年より保存・復原工事が開始。この工事により、戦災で失った3階部分を復元することに成功しました。
今では1日約3,000本の列車発着数という日本最大のターミナル駅となっています。
ここがステキ!東京駅の床の美しさ
それではさっそく、東京駅の床を見ていきましょう。
東京駅丸の内駅舎南北ドーム
まずは南ドーム改札口。どこかの宮殿かと思わせるような作りになっています。
中心から外への広がりをラインや柄で表現されていますね。
中心から段々と大きな円になっていき、柄の切り替わる所をシックな色のボーダーで切り替えています。
周りの天井まで伸びている柱まで規則的に柄を並べ、柱と柱の間をシックな色のボーダーで柄をとめ、全体を引き締めています。
左手側は東京ステーションホテル入口です。
柱で囲まれた円の柄の外側は床の柄が変わり、タイルの交差点にポイントをいれることで、控えめな色の床もおしゃれな雰囲気を演出しています。
せっかくなので、天井も見てみてください。
第二次世界大戦の戦災によって焼失したドームを復原工事によって復活させることに成功した天井です。
特徴的な鷲のレリーフは8箇所あり、方角を示す白一色で作られた干支のレリーフもあります。しかしドームが8角形なのでレリーフは8枚しか入れられず、真東、真南、真西、真北を示す「卯(う)」「午(うま)」「酉(とり)」「子(ね)」は入っていません。
外れた4つの干支は辰野氏が同時期に設計した武雄温泉桜門の天井についています(このコラム後半で東京駅の歴史にも触れています)。
・東京駅 銀の鈴周辺
東京駅の地下1階、八重洲地下中央口改札を入った広場が、銀の鈴広場です。
そこに巨大な銀の鈴が置かれていて、待ち合わせスポットになっています。
ちなみにこちらの鈴は現在4代目らしく、初代は昭和43年6月に登場。当時から多くの人々の待ち合わせ場所として使われていました。
床に描かれている大きな地図は、建設当時の地図と思われます。
地図だけだと存在感が強すぎるからでしょうか、規則的に濃い色のラインをいれるデザインになっています。
地図の周りは、長方形のタイルを網代貼りで仕上げています。
網代貼りとは長方形のタイルを斜め45度で張り込む工法です。
【探してみて!色違いの床】
銀の鈴周辺をグーグルマップストリートビューでいろいろ散策してみましょう。
色違いの床、発見できますか?
・新幹線ホーム
東京駅はホームの床にもこだわりがを感じます。
ついつい、並び方を示す派手な色のテープに目が行ってしまいますが、床自体に目を向けると、タイルで形作られたお花のようなデザインが可愛いです。
また、シンプルな正方形のタイルの頂点には規則的に、濃い色のタイルをアクセントとしていれています。
そのまま、ストリートビューで後ろ側を見てみましょう。背面側には階段、エスカレーターがあります。床の柄も見えますか?
階段、エスカレーターの場所には濃いえんじ色の不規則なひび割れ形のタイルが貼ってあります…。
周りを紺色のボーダーで囲うデザインで、遠くからみても、階段やエスカレーターがあるということがすぐに分かるようになっていますね。
・東京駅の歴史
東京駅は1908年に東京の玄関口として建設工事を開始、1914年に開業。
プラットホームの数が日本一多く、1日あたりの列車発着数は約3,000本という日本を代表するターミナル駅になっています。
多くの新幹線の起点となっていたり、東海道本線、東北本線の起点駅でもあります。
東京駅の設計を行ったのは建築家・辰野金吾であり、日本に西洋建築をとりいれた人物。
東京駅の他にも日本銀行本店や日本生命九州支店(現・福岡市赤煉瓦文化館)などの重要文化財となっている建築物を手掛けた人物です。
第二次世界大戦により、東京駅の象徴でもあったドーム屋根や外壁などが損壊してしまいましたが、戦後の厳しい財政事情もあり、残った2階建てのまま復興工事を行いました。
2003年に日本の重要文化財に指定。
2007年より保存・復原工事を開始され、2014年の東京駅開業100周年に合わせて、建設当時の姿に復原されました。
・東京駅の外観
外壁は化粧レンガが使用されています。
保存・復原工事を行った時にもともとあったレンガを使用しているので、建設当時のものも残っています。
東京駅の足元の美しさを楽しもう!
東京駅は「南北ドーム」や「銀の鈴広場」など見どころがたくさんありますが、
ふと足元を見てみると、床のデザインの素晴らしさがあるのがわかります。
歴史的な建物や、風景をみに行ったとき、つい上を見てしまうと思いますが、
ちょっと目線を下に、床を見てみるのもラグリエが提案する楽しさのひとつです。
ぜひ、いろいろな場所の床の楽しさを味わってみてくださいね。
・東京駅詳細
・所在地
東京都千代田区丸の内一丁目
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rugreaさん
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