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保護猫が懐かない!新しい家に慣れるまでに飼い主ができること

コラム

保護猫が懐かない!新しい家に慣れるまでに飼い主ができること

2026.10.26 (最終更新日:2026/10/26)

保護猫を迎えたものの、家具の陰に隠れたまま出てこない、近づくとシャーと威嚇される……。

「もう一生懐いてくれないんじゃないか?」「この子はうちに来て本当に幸せなのかな」などと、不安になる飼い主さんも少なくありません。

しかし、保護猫が新しい環境に慣れるまでには、それぞれのペースがあります。

今回のラグリエ読みものでは、保護猫4匹と暮らす筆者の経験をもとに、新しい家で安心して過ごしてもらえるようにするための接し方や部屋づくりの工夫をご紹介します。

\保護猫との新しい毎日に/

ラグリエのペットマット

保護猫がすぐに懐かないのは珍しいことではない

新しい家に連れてこられて戸惑っている保護猫イメージ。
photo-ac

保護猫を迎えて最初に驚くのが、「思っていたより懐いてくれない」ということかもしれません。

猫にとって、知らない場所へ連れてこられることは大きな環境の変化。

見慣れない部屋、初めて聞く生活音、知らない人の匂い……。

人間にとっては何気ないことでも、猫にとっては不安を感じる要素がたくさんあります。

もちろん、保護猫だからといって、みんながみんな人見知りをするわけではありません。

初対面からスリスリしてくれる子もいますし、反対に、なかなか人に心を開いてくれない子もいます。

ここで大切なのは、「早く懐いてもらわなきゃ!」と焦らないことです。

無理に距離を縮めようとしない

新しい家に来て、なかなかなつかない様子の白い保護猫。
photo-ac

保護猫がなかなか懐いてくれないと、「もっと触ったり構ったりしたほうがいいんじゃないか?」と思うかもしれません。

しかし、猫が怖がっているときに無理に触ろうとするのは、逆効果になる可能性大。

・逃げる猫を追いかける

・無理に抱っこする

・顔を近づけてじっと見つめる

こうした行動は、猫にとっては「逃げなくてはいけない」「この人間は怖い」と感じる原因になってしまいます。

最初は、あえて構いすぎないことも大切です。

猫が自分から近づいてきたときには優しく声をかける程度にして、安心して過ごせる時間を作ってあげましょう。

わが家でも、なかなか懐かなかった猫がいました

布団の下で不安そうにする保護猫の子猫。
photo-ac

わが家の保護猫たちの中にも、最初はなかなか人に慣れてくれなかった女の子がいます。

保護当初は、こちらが近づくと警戒して逃げてしまうので、できるだけ目を合わせないようにしていました。

猫にとって、目を見つめられることは威嚇につながることがあり、怖いのです。

あえてその子の相手をせず、ほかの猫を撫でて可愛がっている姿を見せるなど、「人間って怖い存在じゃないのかも」と少しずつ理解してもらえるように心がけました。

少し触れるようになるまでには、保護から数か月かかったと記憶しています。

気がつくと近くに来てくれることが増え、今では筆者にベッタリで離れてくれない、ストーカー猫となりました(笑)。

早く仲良くなりたい飼い主さんの気持ちは理解できますが、焦って追いかけ回すのはやめておきましょう。

猫のペースで、だんだんと安心して近寄ってきてくれるのを待ってあげてくださいね。

安心できる隠れ場所を用意しよう

ゆっくりくつろいだ様子でケージでリラックスする保護猫。
photo-ac

保護猫が安心して過ごせるように、好きなタイミングで隠れられる場所を用意してあげることも必要です。

ケージやキャリーケース、キャットハウスなど、猫が「ここに入れば安心」と思える場所があるとよいでしょう。

とはいっても、高価なキャットハウスを最初から用意する必要はありません。

段ボール箱を置いておくだけでも、猫にとっては立派な隠れ家になります。

人間からすると「せっかく広い部屋を用意したのだから、部屋の中で自由に過ごしてほしい」と思うでしょうが、慣れない場所では、広い空間そのものが不安につながることも。

最初は猫が落ち着ける小さなスペースを作り、少しずつ行動範囲を広げていく方法がおすすめです。

猫のペースを尊重する暮らし方をする

扉の隙間から、中の様子をうかがう保護猫。
photo-ac

保護猫が新しい家に慣れるためには、特別なことをするよりも、日々の生活の中で「ここは安全な場所なんだ」と感じてもらうことが大切です。

ごはんの用意やトイレ掃除をする。

小声で名前を呼ぶ。

近づいてきたら優しく声をかける。

ひとりになりたそうなときには、そっとしておく。

こうした日々の積み重ねによって、少しずつ飼い主さんとの信頼関係ができていきます。

猫が隠れているからといって、毎日「今日こそは触れるかな?」と確認する必要はありません。

同じ部屋で飼い主さんが普通に生活しているだけで、猫にとっては「この人がいても何も怖いことは起こらない」と学習する時間になるのです。

少しずつ変化していく様子を楽しもう

ひざ掛けの下から、緊張した様子でこちらの様子をうかがう保護猫。
photo-ac

保護猫との距離が縮まってきても、いきなり抱っこできるようになるわけではありません。

まずは、小さな変化が現れるようになってきます。

・飼い主さんの前でごはんを食べるようになった

・隠れずに同じ部屋で過ごすようになった

・飼い主さんの近くで眠るようになった

・自分から匂いを嗅ぎに来るようになった

・少しだけ体を触らせてくれるようになった

飼い主さんにとっては「たったこれだけのこと?」と思うような変化でも、猫にとっては大きな一歩なのです。

昨日まで隠れていた猫が、今日は部屋の隅からこちらを眺めている。

そんな小さな変化を見つけることも、保護猫との暮らしの楽しみのひとつだと思います。

保護猫によって慣れるスピードはさまざま

ソファの上で、笑顔で保護猫と戯れる女性。
photo-ac

保護猫を迎えたら、すぐに仲良くなって、膝の上でゴロゴロしてくれる。

そんな生活を想像している人もいるかもしれません。

もちろん、初日からスリゴロで甘えてくれる猫もいます。

しかし、なかなか心を開いてくれないからといって、自分の接し方が悪いからだと悩む必要はありません。

猫にも、それぞれ性格があります。

人間だって、初対面の人とすぐに仲良くなれる人ばかりではなく、人見知りタイプもいますよね。

猫も同じことです。

焦らず、無理に触ろうとせず、安心して過ごせる環境を用意してあげましょう。

わが家でも、なかなか触らせてくれなかった保護猫がすっかり家族の一員として、のびのびと暮らしています。

あの頃、「いつか触らせてくれるのかな」「もうずっと、このままの状態なのかな」と思い悩んでいた時間も、今となっては懐かしい思い出です。

保護猫が新しい家で安心して暮らせるように、懐いてもらうことよりも、まず第一に「この家は安全なところだ」と思ってもらうことを目指してみましょう。

猫のペースを尊重しながら一緒に暮らしていけば、ある日ふと、以前より少し近くにいる猫の姿に気づくかもしれません。

そんな小さな変化を楽しみながら、新しく迎えた小さな家族との仲を、ゆっくり育てていってくださいね。

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百花繚乱

百花繚乱

東京都内で夫と保護猫複数匹と一緒に暮らすフリーライター。1匹でも多くの家族がいない猫を救うために、保護猫活動や地域猫活動などのボランティアもおこなっている。趣味は愛猫とゴロゴロすること、お酒を飲むこと、ハンドメイド。
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