
自由に使えるベッドやマットを用意しているのに、床に寝ることを好むペットは多いものです。
床はペットが多くの時間を過ごす場所だからこそ、材質や質感にこだわることで心身の満足感を高められます。
今回は、ペットが床で寝る理由を詳しく解説します。
ペットがより心地よく眠れる床作りのポイントや、ペットマットについても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
\フローリングよりも滑りにくい/
ペットが床で寝る理由
ペットがのんびりと床に寝転がっている姿は、思わずほほえんでしまう癒しの風景です。
ペット用のベッドやマットをあえて使わず、直接床に寝るのには動物ならではの理由があります。
自分や飼い主のにおいがする

ペットも飼い主も、歩行時には必ず床に足を接することになります。
必然的に、床には汗や皮脂などのにおいの素となる物質が付着し、床掃除をしたからといって完全に除去することはできません。
床についた自分や飼い主のにおいは、ペットにとって安心感を得る要因です。
直に床に寝転がることで自分が安心するにおいを間近に感じられるため、よりリラックスして眠ることができます。
四肢を伸ばしてのびのびできる

床にはサークルやペット用ベッドのように段差や囲いがないため、ゆったりと手足を伸ばして眠ることができます。
寝ている間に頭の位置を移動したり、寝返りを打ったりしても、寝心地が大きく変わらないというメリットもあります。
自分の楽な体勢で心地よく寝転がることができ、どこでも好きな場所で眠れる自由度の高さこそ、ペットが床に寝ることを好む所以です。
体温調整に役立つ

ペットの多くは皮膚が被毛に覆われているうえ、ヒトのように汗をかいて体温調節をおこなうことができません。
また、ペットはヒトよりも暑さに弱く、心地よく感じる温度が低い傾向にあります。
涼しい空気は床付近にたまりやすいという性質があるため、特に気温や室温が高い季節は体温調節のために床に寝ていることも。
冷たい床にぺったりと体をくっつけることで、効率的にクールダウンできます。
警戒している

警戒心が強いペットの場合は、床から伝わってくる足音や物音、わずかな振動を察知するために床に寝ている可能性があります。
とりわけ、顎を前足の間に入れ、お腹を床につけた「伏せ」の姿勢は、危険を察知したら素早く起き上がるための臨戦態勢です。
しかし、なかには好んで伏せの姿勢で眠る個体もいます。
ペットが頻繁に伏せの姿勢をとっているからといって、必ずしも警戒心が強いというわけではありません。
ペットの性格や状況を見極めて、適切に判断しましょう。
ペットが心地よく過ごせる床作りのポイント
ペットの暮らしに寄り添い、飼い主にとっても多くのメリットがある床の特徴を紹介します。
適度な防滑性がある床はスムーズに寝起きできる

ツルツルと滑る床では爪や肉球のグリップ力を充分に発揮できないため、ペットは常に四肢を踏ん張りながら歩行したり、寝起きしたりすることになります。
誤って床で手足を滑らせると転倒する恐れがあるうえ、脱臼や骨折といったの大ケガにつながることも。
安全であるはずの室内で痛い思いをすると、床に寝ることはおろか歩行することさえ拒否する事態になりかねません。
爪や肉球でしっかりと接地面を捉えられる防滑性のある床は、安全に歩行できることはもちろん過度に手足に力を入れなくても楽に寝起きできます。
ただし、あまりにも滑らない床だと爪や肉球が引っ掛かって動作しづらくなります。
ペットにとって理想的な床滑り指数は、0.676以上※とされます。
床材選びの際は床滑り指数や表面の質感をチェックして、適度な防滑性のある床材を選択しましょう。
※参照:横山裕,佐藤晋哉,横井健「小型犬の動作に必要な床すべり抵抗の提示 ペットの安全性から見た床のすべりの評価方法(その2)」『日本建築学会構造系論文集』第78巻,第690号,1359-1365,2013年8月
床滑り指数について詳しくはこちら↓↓↓
クッション性のある床は体への負担を軽減できる

かたい床で寝ると血流が悪くなり、筋肉や関節に負担がかかりやすくなります。
ふかふかとした質感のクッション性のある床は、体圧を分散してペットの体にかかる負担を和らげられます。
もともと、多くの動物はヒトよりも眠りが浅く、数時間おきに目を覚まして寝床を移動するものです。
頻繁に寝る位置を変えるのは動物の本能とはいえ、寝心地が悪くて覚醒するのと、自然に目覚めるのとでは大きな差があります。
やわらかい床はかたい床よりも格段に寝心地が良く、深く心地よい眠りに導いてくれるでしょう。
傷に強く撥水性のある床は清潔を保ちやすい

動物の爪は地面に接触しやすい構造により、どうしても床にすり傷やへこみ傷が付いてしまいます。
傷ついたりへこんだりした部分には汚れやゴミが溜まりやすくなるため、掃除に手間がかかることも。
ペットの爪が接触しても傷付きにくい耐久性の高い床なら、美しい状態を長く維持できます。
また、ペットが床で過ごす時間が長くなるほど、よだれや皮脂などで床が汚れます。
できるだけ掃除の手間を省きたいなら、表面に防汚・撥水加工が施された床材を選びましょう。
時間が経ったペット汚れも、水拭きだけで簡単に拭き取ることができます。
必要に応じてクッションやベッド、マットを活用する

ペットの年齢や健康状態によっては、どんなに優れた床材でも直に寝ころぶと体に負担がかかる可能性があります。
床にタオルや薄いマットを敷くだけでも、関節や筋肉への負荷を大きく軽減できます。
ペット用のクッションやベッドを設置して、いつでも自由に使える状態にしておいてもよいでしょう。
ただし、ペットの性格によっては床に見慣れないものがあると、警戒して落ち着かなくなることがあります。
警戒心の強いペットの場合は、まずはにおいを嗅がせるだけにしたり、さりげなく部屋の隅に置くだけにしたりして、新しいアイテムに少しずつ慣らすことが大切です。
床に置かれたアイテムに慣れて用途を理解すれば、リラックスして使うようになるでしょう。
ペットマットなら床でより心地よく眠れる

ラグリエのペットマットはフローリングよりも柔らかく、歩行時の衝撃や床に寝転がった際の体圧を和らげます。
ペットのデリケートな筋肉や関節にかかる圧力を分散し、より心地よく床で過ごすことができます。
また、ペットマットの床滑り指数(C.S.R・D’値)は0.49~0.53です。
ほどよい防滑性でペットの床滑りを防ぎ、スムーズな歩行や寝起きをサポートします。
さらに、ペットマットの表面には高耐久UV樹脂コーティングに加えて、防汚・撥水加工を施しています。
ペットが爪で引っ掻いてもすり傷やへこみ傷が付きにくく、シミや汚れを防いで美しい床を手軽に維持できます。
ペットマットはクッションフロアと同様に、必要なサイズに自由にカットできるのも嬉しいポイントです。
住宅事情を問わず取り入れられるペットマットなら、ペットも飼い主も心地よく暮らせる床を実現できますよ!
ペットマットでペットも飼い主もお気に入りの床に!
床で過ごす時間が長いペットにとって、床の材質や質感は心身の健康に大きく影響します。
ペットマットを敷くだけで防滑性やクッション性が高まり、ペットがよりリラックスして過ごせる床を作ることができます。
また、ペットマットは傷つきにくく汚れにも強いため、飼い主にも多くのメリットをもたらします。
床材選びに迷った際は、ペットも飼い主も快適に暮らせる工夫が詰まったペットマットを検討してくださいね!
\ペットとの快適なまいにちに/
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赤田加奈子

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