畳のお部屋を洋風にしたいと思ったことはありませんか？

特に、賃貸住宅の場合は自由に畳をはがしたり、フローリングにリフォームしたりすることはできません。

しかし、クッションフロアを畳に敷くだけで、簡単に洋風のお部屋に模様替えができますよ！

今回は、畳にクッションフロアを敷く際のポイントや注意点を詳しく解説します。

畳にクッションフロアを敷くことはできる？

畳の上に、クッションフロアを敷くことは可能です。

畳を別の床材に変更するには、大規模なリフォーム工事をおこなわなければなりません。

しかし、クッションフロアなら畳の上に敷くだけで、短時間かつ低コストで好みの床デザインに変更できます。

ただし、退去時に原状回復義務が定められている賃貸住宅においては、畳の傷みを最小限に留めるために、クッションフロアを敷く前にしっかりと下準備を整えましょう。

下準備に手間を掛けることで畳の保護に役立つことはもちろん、クッションフロアが不要になったらいつでも元の状態に戻すことができます。

畳にクッションフロアを敷くメリット

畳にクッションフロアを敷くメリットを4つ解説します。

洋風のお部屋にできる

クッションフロアは、デザインの種類が非常に豊富です。

ナチュラルな北欧インテリアならフローリング調のデザイン、洗練されたモダンインテリアなら大理石調のデザインというように、インテリアイメージや好みに合わせて自由に色柄を選択できます。

畳にクッションフロアを敷くと、和風の雰囲気がガラリと変わり洋風のお部屋に一新できます。

元の畳の状態に戻すことができる

クッションフロアを畳の上に重ね敷きするだけで施工が完了するうえ、不要になったらはがすだけで畳に戻すことができます。

原状回復の心配がある賃貸住宅でも、気軽に挑戦できる床DIY方法です。

また、クッションフロアはハサミやカッターナイフで簡単にカットできるため、柱の出っ張りや変形した和室にも柔軟に対応できます。

DIY初心者でも数時間で施工でき、手頃な予算で洋風の床を実現できます。

床の防水性を高められる

クッションフロアは撥水性に優れるため、水やジュースなどの液体をこぼしても畳のように染みこむことはありません。

時間が経った汚れも水拭きだけで除去できるうえ、床用洗剤などを使用することも可能です。

子どもやペットが床を汚しても、時間的にも精神的にも余裕をもって掃除することができます。

床掃除がラクになる

畳は隙間にゴミやほこりが溜まりやすく、織り目に沿って丁寧に掃除する必要があります。

また、畳は水分を嫌うため水拭きした後は必ず乾拭きで仕上げて、湿気を残さないようにしなければなりません。

畳の上にクッションフロアを敷くと、表面がフラットになり床掃除しやすくなります。

気兼ねなく掃除機を掛けられることはもちろん、ウエットタイプのフロアワイパーを使うことも可能です。

畳にクッションフロアを敷くデメリット

畳にクッションフロアを敷くデメリットを3つ解説します。

畳が傷むおそれがある

クッションフロアを重ね敷きすると、摩擦によってどうしても畳表が擦れてしまいます。

長期間にわたりクッションフロアを敷きっぱなしにすることで、畳の目がつぶれたり、畳縁がほつれたりして元の風合いが損なわれることも。

また、畳の状態や環境によっては、クッションフロアとの間にカビが発生するおそれもあります。

賃貸住宅の場合は畳に傷みが認められると、退去時に修繕や張り替えの費用を請求される可能性があります。

どんなに丁寧に下準備をしても、ある程度は畳が傷むことを了承したうえでクッションフロアを施工しましょう。

畳のデコボコが表面に表れる場合がある

基本的にクッションフロアは、平滑な床に敷くことを想定しています。

畳にはもともと織り目や継ぎ目があるため、クッションフロアの表面にデコボコとした段差が表れることがあります。

特に、薄手のクッションフロアは下材の影響を受けやすいです。

よって、できるだけ平滑な床に仕上げたいなら、ペットマット等の厚手のクッションフロアを選択しましょう。

クッションフロアを固定しづらい

畳は表面がデコボコとしているうえ弾力があるため、生活していると少しずつクッションフロアにズレが生じることがあります。

クッションフロアの固定力を高めるためには、床の形状や寸法に合わせてピッタリのサイズで施工したり、大きめの家具を置いたりすることが効果的です。

また、家具を置けない箇所は、畳の上敷鋲（カーペット鋲）で簡易的に固定する方法もあります。

ただし、クッションフロアのズレが大きく目立ってきたら、畳をメンテナンスする目安と捉えましょう。

定期的にクッションフロアを取り外して畳に新鮮な空気を通すことで、衛生的な住空間の維持に役立ちます。

畳にクッションフロアを敷くポイント

畳とクッションフロアは、材質も特性も大きく異なります。

それぞれの材質や特性を理解したうえで、下準備から施工、メンテナンスまでおこないましょう。

できるだけ継ぎ目のないサイズにオーダーする

クッションフロアの継ぎ目は少なければ少ないほど、荷重がかかった際のひずみやデザインの歪みを軽減できます。

また、継ぎ目がなければ隙間から液体が染みこんだり、ゴミが溜まったりすることもありません。

床の防水性が高まるうえ、掃除も楽におこなえます。

ラグリエのクッションフロアは、オーダー対応しています。

必要なサイズに合わせて幅と長さを加算して裁断し、床DIYを簡単にするお手伝いをいたします。

施工の際は裏面にある柄合わせ用の印を確認し、左右の印を正確に合わせてクッションフロアを配置してください。

その後、クッションフロアの裏面をテープなどでしっかりと固定することで、継ぎ目が目立ちにくい美しい仕上がりになります。

ただし、幅は最大184cmまでオーダー可能ですが、それ以上は分割してのお届けとなります。

最後の1枚の幅調整と、全体の長さ調整はお客様ご自身でおこなっていただきますが、ハサミやカッターナイフでカットするだけの簡単な作業です。

裁断も柄合わせも想像以上に楽におこなえるため、床DIYに不慣れな方でも安心して畳のお部屋を素敵にイメージチェンジできますよ！

防ダニ・防カビ対策をする

クッションフロアは防水性に優れるぶん、通気性が悪いという欠点があります。

畳とクッションフロアの間に湿気が溜まり続けると、ダニやカビの温床になる可能性があります。

殺菌作用のあるシートを畳とクッションフロアの間に挟むことにより、ダニやカビの発生を軽減することができます。

衛生度を高めながら畳表の保護にも役立つため、下準備の一環として導入を検討しましょう。

畳を掃除してから施工する

畳の上にゴミやほこりがある状態でクッションフロアを敷くと、不要な隙間が増えて湿気が留まりやすくなります。

特に、ダニやカビは湿気のある場所を好みます。

クッションフロアを敷く前に、畳の上を掃除してゴミやほこりを除去しましょう。

畳を水拭き掃除した後は、乾拭きしてしっかりと乾燥させることも大切です。

ゴミやほこりがなくても、畳が濡れた状態でクッションフロアを重ねると隙間に湿気を閉じこめてしまいます。

室内を換気して湿気を取り除き、乾いた状態の清潔な畳の上にクッションフロアを施工しましょう。

あえてしっかり固定しない

デコボコとした畳の上に、クッションフロアをしっかりと固定することは非常に困難です。

接着剤や両面テープを使用すると、取り外した際に畳を傷めてしまったり、ベタつきが残って元の状態に戻せなくなったりすることも。

クッションフロアは大きめの家具や上敷鋲で固定するだけに留めて、いつでも取り外せる状態にしておきましょう。

畳への影響を最小限に留められることはもちろん、新しいクッションフロアの敷き替えも楽におこなえます。

定期的にクッションフロアを取り外して畳に戻す

どんなに見た目が美しくても、畳の上にクッションフロアを敷きっぱなしにすることはおすすめしません。

クッションフロアは敷きっぱなしにせず、定期的に取り外して畳の状態を確認しましょう。

畳には天然の調湿作用があるため、通気性を確保することは非常に重要です。

また、年月の経過とともにクッションフロアにも傷みが生じます。

模様替えの一環として古いクッションフロアを取り外して畳に戻し、数日後に新しいものに敷き替えると、畳もクッションフロアも良好な状態を保ちやすくなります。

畳にクッションフロアを敷いて自分好みのお部屋に！

クッションフロアは多彩なデザインが揃っており、畳のお部屋を手軽にスタイルチェンジできます。

ただし、クッションフロアを畳に敷く際には、接着剤や両面テープの使用は控えましょう。

クッションフロアをあえてしっかりと固定せず、取り外ししやすい状態にしておくことで、元の畳のダメージを最小限にとどめられます。

賃貸住宅でも気軽にチャレンジできる床DIYなので、ぜひ試してみてくださいね！

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