
犬も歳をとると足腰が衰え、放っておくと寝たきりになってしまうことがあります。大切な愛犬にはいつまでも元気でいてほしいですよね。
今回のラグリエ読みものでは、シニア犬の寝たきりを予防する方法を紹介します。
\愛犬を迎えたら床を見直そう/
犬のシニア期は7~8歳から

犬種や個体によって異なりますが、愛犬がシニア期に入るのは7〜8歳です。犬はシニア期に入ると、主に以下のような変化が現れます。
・おすわりやふせの姿勢を嫌がったり辛そうにしたりする
・白髪が増える、毛艶が悪くなる
・散歩を嫌がるようになる
・寝ている時間が増える
・食欲が落ちて痩せてくる
愛犬が7〜8歳になったら、徐々にシニアに合った生活スタイルにしていきます。ここからは、シニアに合った生活スタイルとはどのようなものかを紹介します。
愛犬の寝たきりを予防する生活スタイルとは

愛犬もシニアになると、成犬の時当たり前にできていたことができなくなってきます。
特に寝たきりになると、飼い主さんが行う介護も多くなり、愛犬にとっても飼い主さんにとっても大きな負担になってしまいます。
愛犬が寝たきりにならないために飼い主さんができることは、主に以下の通りです。
・食事内容を見直す
・散歩の仕方を工夫する
・生活環境を見直す
ここからは、上記の方法を詳しく紹介していきます。
食事内容を見直す

愛犬の寝たきりを予防するために、食事の管理は欠かせません。シニア期に入ったら、成犬時とは異なる栄養が必要になります。シニア犬に適したフードの条件は、主に以下の通りです。
・良質なたんぱく質が多く入っているもの
・穀物不使用(グレインフリー)
・関節保護成分が入っているもの
良質なたんぱく質が多く入っているもの
シニアになると成犬時より活動量が減るため、食事で筋肉維持をサポートすることが重要です。
筋肉を維持するのに必要な栄養素はたんぱく質です。活動量の減るシニア犬には、高たんぱく、低脂質なささみや鶏胸肉を使用したフードがおすすめです。
鶏肉などのたんぱく質は筋肉の維持だけでなく、元来肉食である犬にとって消化の良い食材であることや、美しい毛艶を保つ働きをします。
フードの主原料には、良質な肉が使用されているものを選びましょう。
いつものフードにささみや鶏むね肉をトッピングした方が効率よくたんぱく質を摂取できるのではないかと考える方もいるかと思います。
しかし、良質なドッグフードであれば、必要なたんぱく質は十分に配合されているため、トッピングすると過剰摂取になることがあるため、あまりおすすめできません。
シニア犬に合ったフードでは、原材料の50%以上にたんぱく質(肉や魚)が配合されているものがおすすめです。
ドッグフードの成分表を確認してみましょう。ささみなどをトッピングする場合は、食欲がない場合におすすめです。きちんと食べている場合は、ささみなどはおやつとして少量を与えるようにしましょう。
また、低カロリーフードなどには、主原料にトウモロコシや小麦などの穀物を使用しているフードもみかけます。植物性たんぱく質は確かに低カロリーですが、糖質が高かったり消化が悪かったりして犬の食事に適していません。
穀物不使用(グレインフリー)
トウモロコシや小麦などの穀物は、食物繊維が豊富に含まれています。
犬は人間より腸が短く、もともと消化器官が肉の消化に優れたつくりになっているため、穀物の消化を得意としません。
シニアになると、消化器官などの内臓機能も衰えてくるため、消化の悪い穀物をなるべく使用していない穀物不使用(グレインフリー)がおすすめです。
関節保護成分が入っているもの
犬も歳をとると関節がすり減って歩くことが困難になる場合があります。
そのため、フードに関節ケア成分であるグルコサミンやコンドロイチンなどが入っていると、摂取しやすくおすすめです。
散歩の仕方を工夫する

シニアになっても元気に過ごすためには、毎日の散歩も重要です。
散歩には適度な運動のほかにも肥満予防や筋肉の維持、ストレス発散、脳への刺激になるなど多くの健康効果が期待できます。
シニア犬の散歩には、以下のことを意識するようにしましょう。
・走ったりジャンプはなるべくしない
・脚を踏ん張る力のいる砂土の上を歩かせる
・嫌がる場合は散歩の時間を短くする
ここからは、上記の内容を詳しく紹介します。
走ったりジャンプはなるべくしない
走ったりジャンプをすることは、足腰に負担がかかります。
成犬時には普通の動作も、シニア犬にとっては骨折などケガのリスクが高まります。シニア犬の散歩は、走ったりジャンプをしさせないよう注意しましょう。
また、階段や段差の多い場所も足腰に負担がかかるため避けるようにしましょう。
脚を踏ん張る力のいる砂や土の上を歩かせる
シニア犬になっても脚の健康を保つためには、四肢にしっかり力を入れることや、肉球に力を入れることが大切です。
そのためには、砂や土、芝生の上などを歩かせることで、自然と脚や肉球に力が入ります。また、土や芝生の上はアスファルトより足腰への負担が軽くなる意味でもおすすめです。
嫌がる場合は散歩の時間を短くする
シニア犬になると、散歩を嫌がるようになることも珍しくありません。
しかし、嫌がるからといって連れて行かないと、筋肉が弱り寝たきりのリスクが高まります。
散歩を嫌がる愛犬には、散歩の時間を短くしたり、愛犬のペースに合わせてゆっくり歩いたりするなどの工夫をしましょう。
生活環境を見直す

シニア犬が寝たきりにならないためには、日々の生活環境を見直すことも大切です。室内環境の見直しには、主に以下の点を見直しをしましょう。
・フローリングにはクッションフロアを敷く
・家の中でも遊びなどを通して体を動かすことを心がける
・ソファや別途などの段差は低いものにするかスロープをつくる
ここからは、上記に挙げたポイントを詳しく紹介します。
フローリングにはクッションフロアを敷く

犬にとってフローリングは滑りやすいため、ブレーキが効かず足腰に負担がかかります。
足腰に負担がかかる生活を続けていると、骨折や関節をいためたりヘルニアのリスクが高まったりして良くありません。
愛犬が生活する空間は、クッションフロアを敷くことで、滑り止めの効果や弾力があるため足腰への負担を減らすことができます。
家の中でも遊びなどを通して体を動かすことを心がける
シニアになると、散歩を嫌がったり家の中でも寝てばかりいたりするようになるなど、全体的な活動量が低下します。
成犬時より活動量が減ることは仕方のないことですが、放っておくと筋力が低下して寝たきりのリスクが高まります。家の中でもできるケアとして、ボール拾いやポールを使った遊びを積極的に取り入れ、室内でも体を動かす時間を作ることが大切です。
ソファやベッドなどの段差は低いものにする、スロープをつくる
愛犬のなかには、ソファやベッドをお気に入りの場所にしている子も少なくないでしょう。
しかし、シニア犬になるとソファやベッドへ飛び乗ったり飛び降りたりする動作も、足腰に負担がかかります。
愛犬がシニア期に入ったら、ソファは座椅子やローソファにする、ベッドは低いものや布団にするなど家具をかえたり、スロープを設置するなどして愛犬に負担がかからない環境を整えましょう。
毎日の生活習慣を見直して愛犬の寝たきりを予防しよう
(画像)https://depositphotos.com/photo/mature-woman-with-a-dog-outdoor-156275192.html

愛犬も歳をとると、成犬の時当たり前にできていたことが徐々にできなくなってきます。
愛犬の老化に対して何の対処もしないと、最悪の場合寝たきりになってしまうことがあります。
寝たきりを予防するためには、食事内容を見直す、散歩の仕方を工夫する、生活環境を見直すことが大切です。
大切な愛犬がシニアになっても元気に過ごすために、是非この記事を参考に今の環境を見直してみてくださいね。
\愛犬とのハッピーな毎日に/
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rugreaさん
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