クッションフロアは、特別なお手入れいらずでキレイを保てる人気の床材です。
しかし、クッションフロアは日々過酷な環境にさらされているため、知らず知らずのうちに劣化が進行していることも。
そこで今回はクッションフロアの寿命や経年劣化の症状、張り替えを検討するサインを詳しく解説します。
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もくじ
クッションフロアの寿命は約10年
クッションフロアのリフォームの目安は、10年前後とされています。
同じクッションフロアを10年程度使用していると表面に傷みが生じたり、接着剤が剥がれて浮き上がったりといった経年劣化が発生します。
クッションフロアの劣化の進行度は敷いている場所や使用状況によって異なりますが、おおよその目安として覚えておくとよいでしょう。
クッションフロアの劣化を促進する要因と対策
何気ない暮らしのなかに、クッションフロアの劣化につながる要因は潜んでいます。
クッションフロアの劣化を最小限に留めることで、張り替えの頻度を抑えることができます。
水分
クッションフロアの表面は「塩化ビニル」
という耐水性に優れる素材でコーティングされているため、水分が付着しても内部に染みこみにくいという特性があります。
しかし、いくら耐水性に優れているとはいえクッションフロアは完全防水ではないため、濡れたまま放置し続けるとカビが発生する恐れがあります。
クッションフロアの表面だけでなく内部にまでカビが浸透すると、腐食による劣化が加速して床全体の寿命が短くなる可能性があります。
カビはインテリアの美観を損ねるだけでなく、アレルギーなどの健康被害を招く原因にもなりかねません。
クッションフロアにカビが発生した場合は、カビ取り剤などを使用してできるだけ早く取り除くことが大切です。
特にキッチンや洗面所、トイレといった水回りは、湿気が多くカビが繁殖しやすい環境です。
クッションフロアに水分が付着したら素早く拭き取ることはもちろん、適度に換気するなどしてカビの発生を予防しましょう。
紫外線
クッションフロアの退色や変色は、紫外線による劣化のサイン。
特に窓際や直射日光が当たる場所のクッションフロアは、紫外線の影響がダイレクトに生じるため注意が必要です。
UVカット機能のあるカーテンやブラインドを使用することで、窓から降り注ぐ紫外線を遮断してクッションフロアを劣化から守ることができます。
熱
クッションフロアに使用される塩化ビニルは、耐熱温度が60~80度と低く熱に弱いという特徴があります。
そのため熱したアイロンや火の付いたタバコ、熱湯などがクッションフロアに触れると、一瞬にして表面が溶けてしまうことも。
表面層が溶けてしまうと耐水性が失われるだけでなく、クッション層や下地が剥き出しになり、水分や汚れが内部に浸透して一気に劣化が促進される恐れがあります。
クッションフロアに熱いものを落としたり、熱した鍋や食器を置いたりしないよう充分注意しましょう。
傷や摩耗
クッションフロアはやわらかく肌あたりが良いというメリットがある反面、傷つきやすく摩耗しやすいというデメリットもあります。
一般的なクッションフロアは尖ったもので引っかいたり、角がある物を落としたりすると簡単に傷ついてしまいます。
クッションフロアは一部分だけ交換することが難しいため、ちょっとした傷が全面的な張替えにつながりかねません。
特に、ペットと暮らしている家庭はクッションフロアへのダメージが大きいため「ペット仕様」「土足対応」と記載されたものを選択するとよいでしょう。
耐久性に配慮されたクッションフロアは傷に強く摩耗しにくいため、過度に気を使わなくてもペットと心地よく生活できます。
\手軽に床を保護できる/
クッションフロアを張り替えるタイミング
どんなに大切に使っていても、クッションフロアの張り替えを検討しなければならない時はやってきます。
ここで紹介する症状が発生したら、クッションフロアの張り替えを検討するサインです。
退色・変色が発生した時
クッションフロアに退色や変色が発生すると、インテリアの美観が大きく損なわれます。
気にしないように努めていても、ついつい視線が集中してしまい心理的なストレスを招くことも。
隠しきれない退色・変色が発生したら、クッションフロアの張り替えを検討しましょう。
床が新しくなると、お部屋全体が美しく生まれ変わります。
汚れが目立ってきた時
多少の汚れなら簡単に拭き取ることができるクッションフロアですが、経年とともに黒ずみや黄ばみが蓄積されていきます。
お掃除しても取れない汚れが目立ち始めたら、クッションフロアを張り替えるサインです。
汚れたクッションフロアをそのまま使い続けると湿気が溜まりやすくなり、床材にまでカビや腐食が進行する恐れがあります。
できるだけ早くクッションフロアを張り替えることで、空間の衛生や清潔を保つことにもつながります。
クッション性が失われた時
クッションフロアならではのふかふかとしたクッション性は、やさしく体重を受け止めて暮らす人の足腰にかかる負担を軽減します。
しかし、クッションフロアの柔らかさは少しずつ失われていくため「なんだか床が硬くなった」と感じたら張り替えのタイミングです。
硬い床で生活し続けると、体に悪影響を与えかねません。
クッション性に富んだ新しいクッションフロアに張り替えることで、生活の質が向上し長期的な健康維持にも役立ちます。
デザインに飽きた時
代り映えのしない床で暮らしていると、インテリアもマンネリ化してしまいます。
「床のデザインを変えよう」と思ったその時が、クッションフロアの張り替え時です。
床が変わると、お部屋の印象がガラリと変わりインテリアの幅も広がります。
以前とは異なる床デザインに一新すると、気分転換にも役立ちます。
既存の床をおしゃれに保護するには?
「古いクッションフロアを張り替えたい」「床のデザインを変えたい」と思っても、住宅事情によっては床のリフォームが難しいことも。
特に、賃貸住宅の場合は既存の床を傷めてしまうと、修繕費用を請求される等のトラブルの原因になりかねません。
そこでおすすめなのが、既存の床にクッションフロアを重ね敷きすることです。
クッションフロアで既存の床をカバーすることで、日常生活を送る上で避けられない傷や汚れから床材を守ることができます。
重ね敷きしたクッションフロアは、跡残りしない吸着滑り止めシート等で簡単に固定できるため、原状回復義務のある賃貸住宅でも安心して取り入れられます。
クッションフロアの重ね敷きで賃貸住宅でも床のおしゃれを楽しもう!
クッションフロアのデザインは多種多様に展開され、その時の気分やインテリアに合わせてお気に入りの1枚を選択できます。
インテリアを楽しみながら床をおしゃれに保護できるため、賃貸住宅にお住いの方はもちろん持ち家の方にも篤く支持されています。
傷や汚れが発生したり、デザインに飽きたりした場合は、模様替え感覚で敷き替えられるのもクッションフロアならではの魅力です。
クッションフロアでおしゃれに床を保護しながら、ストレスフリーな暮らしを楽しんでくださいね!
\手軽に床を変えるなら/
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赤田加奈子
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