
こんにちは、ラグリエのhattoriです。
先日、自宅に貼っていたクッションフロアを新しいものに貼りかえようと、古いクッションフロアを勢いよくはがしたところ、クッションフロアの裏面の不織布が床に残り、クッションフロアの発砲層があらわになってしまいました。
キッラキラに光るこれは…あのチクチクの原因、グラスウールでは⁉
肌にこすれるとチクチク痛いグラスウール。あらわになったキラキラグラスウールは、空気中にまったり、吸い込んでしまったりしないのか…
気になったので、メーカーに問い合わせてみました。
\初心者でも楽しめるクッションフロア/
もくじ
むきだしになったグラスウール
新しいクッションフロアを貼るために、古いクッションフロアラグをはがしたhattori。
吸着滑り止めテープで貼り付けてあった古いクッションフロアを勢いよくひきはがしたら、クッションフロア裏面の不織布がテープの方に残ってしまい、中層部分と表層のプリント面だけがはがれてしまいました。

あらら、もうちょっと丁寧に、ゆっくり吸着滑り止めテープからはがさないといけなかったわ…と思いながら、よく見ると、あらわになったクッションフロアの中層部分がキラキラと光っています。
写真だと分かりにくいですが、実際には、本当に細かなガラス繊維が光を受けて光ってるー!っていう感じ。
このキラキラが、きっとグラスウール。これが肌に直接触れるとチクチクする原因なのですが、不織布もはがれてしまって、このキラキラ…空中に舞ったり、アスベストみたいに吸い込んだりして危険はないのでしょうか?
心配になったので、調べてみました。
そもそもクッションフロアの構造とは?
クッションフロアは薄いマット状の床材で、4層構造です。

表面から、「クリア層」「プリント層」「発砲層」「不織布」の4層構造になっていて、表面は塩化ビニール素材です。
厚みは一般的なクッションフロアは1.8mm、ペット用、土足OKなクッションフロアなどは2.3mmの厚みがあります。
この厚みのおかげで、適度な弾力のあるクッション床材になっています。
グラスウールってなに?クッションフロアのどこに使われている?
国産クッションフロアの裏面や中層には、『グラスウール』という素材が使われています。
グラスウールとは、リサイクルガラスを主成分としたガラスを高温で溶かし、ミクロン(1,000分の1ミリ)単位の細い繊維状にしたもの。
細かい繊維が絡み合って空気を含む構造を持つため、優れた断熱性と吸音性を発揮します。暑さ寒さ、騒音、振動などを遮断するのにも適してるため、住宅に関するいろいろな建築資材に採用されている素材です。
クッションフロアに使われる「グラスウール」は、主に断熱や防音、形状安定の目的で用いられています。足元の冷たさを軽減したり、音の反響を抑えたりする効果が期待できます。
比較的軽量で施工がしやすく、他の断熱材に比べて燃えにくいため、住宅用の床材などにも広く使用されています。
むきだしになったグラスウールはどういう状態?メーカからの回答は
今回は、意図せず、不織布のみはがしてしまった状態なので、クッションフロア中層のグラスウールがむき出しになってしまいました。
不織布からはがれると、中層のグラスウールは、やはり飛散するのでしょうか?
そうなってしまった場合の対処方法などがあるのかも合わせて、クッションフロアメーカー2社に問い合わせてみました。
メーカーからの返答
クッションフロアの裏面は、樹脂含侵したガラス繊維不織布で、その上に発泡層(中間層)と模様層が積層されています。
クッションフロアをはがした時に、そのガラス繊維不織布が部分的に解綿して(細かい繊維となってほぐれてしまって)、中間の発泡層に残り、それがキラキラして見えていると考えます。
この解綿したガラス繊維は、多少飛散することもありますが、材料メーカーのSDS(「Safety Data Sheet(安全データシート)」の略称)を参照しますと、ガラス繊維は皮膚刺激性があるものの、行政で定められている指定化学物質には該当せず、体内にはいっても無害となっています。
ただ、皮膚刺激性(チクチクする)はあるため、長袖やマスクを着用するなど極力肌に触れないように対処していただき、作業中は十分に換気することが望ましいと考えます。
経験則になりますが、皮膚がチクチクする場合は、その部位を水で流すなどすればなくなりますが、中には敏感な肌の方もいらっしゃるかもしれませんので、何か体の異常を感じた場合は医師の診察を受けられることをお勧めいたします。
もう1社もほぼ同じような回答で、「ガラス繊維は作業中、空中に飛散することもありますが、時間の経過とともに床に落ちます。その上を裸足で歩くと皮膚を刺激する可能性があるため、掃除機やモップ掛けを行い除去することをお勧めします。」とのことでした。
グラスウールのチクチク、どうしたら良い?
メーカーからの返答を見るに、キラキラした『解綿したグラスウール』、空中に舞って、その部屋にいるのも危険!というわけではないことが分かり、一安心。
でも、触れるとチクチクしてしまうことには変わりない、ちょっとやっかいな素材なので、扱いには十分気を付けたいですね。
チクチクを予防するには
ラグリエでは、以前から注意喚起させていただいていますが、とにかくクッションフロアDIYする際は、長袖、滑り止め付き手袋などを利用して、直接肌にグラスウールが触れないようにするのが1番です。

クッションフロア表面はクリア層・プリント層のおかげでチクチクすることはないので安心ですが、裏面や断面は要注意。
床に敷き詰めてしまえば問題ありませんが、裏面や断面に触れる機会の多いDIY中は、肌の弱い方は特に気を付けたいポイントです。
チクチクしてしまったら
とはいえ、クッションフロアDIYしていると、細かな部分を切ったり貼ったりするときは、ついつい手袋が邪魔になって外してしまうこともあります。
クッションフロアDIY途中や終わってから、なんだか腕や手がチクチクする…と感じたら、優しく水で洗い流して、ハンドソープなどで手を洗いましょう。
しばらく気になっても、夜、入浴まで済ませれば、よほど、チクチクは収まっていると思います。
とはいえ、肌の弱い方は赤くなってしまったり、チクチクが収まらなくてご心配な時もあるかもしれません。そういう場合は、医師の診察を受けてくださいね。
ちなみに私hattoriの場合は、マットの持ち運びや広げるときは必ず手袋をつけます。グラスウール対策もありますが、純粋に、滑り止め付きの軍手を付けている方が、運びやすい、というのもあります。
ですが、カッターやハサミを使ったり、ペンを持つときなど細かい床DIY作業の時は、都度外して作業してしまいます。それで、作業終盤あたりで、指先や手に、少しチクチクを感じるくらい。
ラグリエの撮影会で、1日中クッションフロアと格闘した日は、夜、オイル洗顔をするときに顔面にチクチクを感じるときも!でも、洗い流したあとも、ずっとチクチクしてつらい…ということは、今まではなかったです。
クッションフロアの特性を理解して、床DIYを楽しもう

今回は、不織布がはがれてしまったクッションフロアの、解綿したグラスウールの危険性について、メーカーからの返答をご紹介しました。
とっても危険!ということはないとはいえ、チクチクして不快な思いをすることのないように、ぜひ、長袖やマスク、手袋を着用して、極力、肌に触れないように十分に気を付けて作業してくださいね!
そもそも、力づくでひっばらず、丁寧に吸着滑り止めテープごとマットをはがしていれば、不織布だけはがれてしまう…なんてこともなかったのですが。
この記事が、私と同じようにキラキラしたグラスウールと対面して、心配になった方のお役に立てるといいなと思います。
\ステキなお部屋は床がつくる/
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