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SNSでバズる猫動画の裏側に潜む「虐待」とは?飼い主と視聴者が守るべき撮影マナー

コラム

SNSでバズる猫動画の裏側に潜む「虐待」とは?飼い主と視聴者が守るべき撮影マナー

2026.01.26 (最終更新日:2026/01/26)

子猫や弱り切った野良猫をレスキューする動画は、各種SNSやYouTubeなどの動画投稿サイトにあふれています。

「かわいい」「癒される」「感動した」……。

あなたのその指先のワンクリックが、知らず知らずのうちに猫を傷つけているかもしれません。

SNSで見かけた瞬間に、脊髄反射のように「いいね」や「シェア」を押す。それが習慣になっている人も少なくはないはずです。

でも、その感動的な猫動画が、ヤラセや動物虐待のうえに作られた演出かもしれないことは知っていますか?

今回のラグリエ読みものでは、バズる猫動画の裏に隠された動物虐待の実態や視聴者側が心がけたいこと、飼い主が注意するべき撮影マナーなどについて解説していきます。

\愛猫とのハッピーな毎日に/

ラグリエのペットマット

海外で問題化するレスキュー系の猫動画!「弱らせて助けるフリ」も

木漏れ日の中で静かに座る猫。自然な姿をありのままに写した一枚。
動物に無理をさせず、自然な環境で撮影された写真や動画が、本当の“癒し”を届けてくれます。

YouTubeやTikTokなどの動画投稿サイトで急増中の「Rescue Cat(レスキューキャット=保護猫)」系の猫動画。

その動画に潜む問題については、昨今議論が巻き起こっています。

たとえばわざと数日間食べさせずに弱らせたり、麻酔をかけてぐったりさせたり、体にペンキを塗って汚したりして、さも「偶然発見して救出した」かのように演出をしているケースもあるのです!

猫を感動動画に出演させて、バズるための道具として利用する人々はあとを絶ちません。

それというのもYouTubeやTikTokなどでは、かわいい猫動画や感動ストーリーを投稿してバズると、投稿主にボーナスが与えられるから。結果的に、需要があるから供給されるという構造になってしまっています。

視聴者としては、感動的な猫動画を観て「助けてもらえてよかったね」と思い、「友人や知人たちにも広く知らせたい」という感情が湧き上がるのは自然なことです。

しかしそこで今一度立ち止まって、「この動画は実際に猫のために役立っているのかな?」「これって本当にあった出来事?」と考えてみてください。

すぐに「いいね」や「シェア」をすることは、可哀想な猫の応援にはなりません。実際には、悪質な投稿主の利益や広告収入になっているかもしれないという視点から、よくよく動画を観察してみることが大切です。

ヤラセや過激な演出で猫を危険にさらすような動画は、海外でも「動物虐待系コンテンツ」として問題視されはじめており、YouTube規制の動きも高まってきています。

こうした偽のレスキュー動画については、国際動物保護団体FOUR PAWSも警鐘を鳴らしており、「動物を意図的に危険な目に遭わせ、救出を演出する行為」が確認されているのです。

同団体はまた、SNSで注目を集めるために動物を無理に演出したり、ストレス環境に置く行為についても「動物福祉上の問題」として強い懸念を示しています。(参照:FOUR PAWS USA『Fake Animal Rescue Videos』)

日本でも他人事ではなく「かわいい」が猫のストレスになるかも

ソファでくつろぐ白い猫と、パソコン画面に映る同じ猫。飼い主との穏やかな日常を象徴する一枚。
リラックスしている自然な表情こそ、猫の魅力が伝わる“バズらないけど素敵”な瞬間です。

「海外の話でしょ」と思われるかもしれませんが、日本でもかわいいを追い求めるあまり、猫にストレスを与えるような撮影が増えています。

たしかに日本では「保護猫カフェの紹介」「保護猫団体の活動内容」「飼い猫の日常のかわいさ」など健全な猫動画も多いです。

一方で、「うちの子もバズらせたい」「かわいいから大勢の人に見てほしい」という心理から、センセーショナルな釣りタイトルや、過剰な演出などがおこなわれている猫動画も散見されます。

猫はとても臆病な動物。驚かせたり、わざと怒らせたりするような行為は、たとえ一瞬でも強いストレスになりえるので、NGです。

猫がびっくりして飛び跳ねたり、シャ-と怒った顔をしたりしている姿は、飼い主から見ると愛おしくてかわいいもの。

しかし、「わざと」そういった仕草や表情をさせようとして、無理に誘導するのは大問題といえるでしょう。

ほかにも落下の危険があるような高いところに登らせる、被り物や衣装を着せて不快な思いをさせるなど……。いくら人間から見てかわいくても、猫にとって大きなストレスになるような撮影方法は避けるべきです。

あなたの猫は、SNSで注目を集めるための道具でも、インフルエンサーでもありません!

飼い主や撮影者が守るべきことは「猫ファースト」

スマートフォンの画面に映る猫と、同じ猫が並ぶ様子。SNSで人気の猫投稿を象徴する構図。
SNS映えを狙う撮影でも、猫にストレスを与えない環境づくりを心がけましょう。

ここからは、猫が嫌がる危険性が高い撮影のやり方を説明します。

フラッシュ撮影や大音量を避ける

猫にとってはいきなり強い光を当てられることや、大きな音を聴かされることが、強いストレスになります。

猫動画を撮るときにフラッシュを使うのは当然ダメですし、大音量でBGMを流すような行為も良くありません。

驚かせる・拘束する・押し込むなどの過剰演出はNG

わざと驚かせたり怒らせたりして、その様子を撮影するのも、猫のためになりません。

被り物や衣装を着用した猫がかわいいのは理解できますが、もしも試すのならば、嫌がっていないか様子見をしながら。そして撮影後は、すぐに脱がせてあげましょう。

また、大柄な猫が小さな箱に入っていたり、透明のガラス容器にすっぽり収まっていたりする猫動画もよく見かけます。

たしかに猫は狭いところに入り込むのが好きですが、バズ狙いの人間が無理やり押し込む行為には大きな危険がともなうため、絶対にやめてください!

猫の「嫌がっているサイン」を知る

撮影中に、猫がストレスを感じているかもしれないと気づいたら、そこで撮影はストップしましょう。

猫が嫌がっているサインは、耳を伏せる・尻尾でパタパタと床を叩く・瞳孔が開く・威嚇するような声を上げるなど多岐にわたりますので、しっかりと様子を観察しながら撮影をおこないましょう。

バズや映えよりも大切なことは、当の猫の気持ちなのです。

猫にとって安心安全な撮影マナーとは?

ベンチで眠る猫をスマートフォンで撮影する手元。穏やかな日常を切り取る猫動画の撮影シーン。
かわいい姿を残したい気持ちは大切にしつつ、猫の睡眠や行動を妨げない配慮も大切です。

それでは、どのような撮影マナーを守れば、猫のストレスにならないのでしょうか?

猫の自然な姿を撮る

猫は、ありのままの姿で十分にかわいいものです。

安心してスヤスヤ眠っているところを、音を立てず静かに撮るだけでも、その投稿を見た人は「かわいい!」と思ってくれます。

SNSでのバズや映えのために、わざと変わった格好をさせたり無理な体勢を取らせたり、危険にさらしたりする必要はまったくないのです。

撮影は短時間で、猫の様子を最優先に

どうしても猫動画を撮りたいということもありますよね。写真や動画は、猫と飼い主との思い出や成長記録にもなりえるからです。

そういった場合でも、できるだけ短時間で済ませる配慮が必要。

たとえば猫が「ご飯ちょうだい」と鳴きながら甘える様子はかわいく、動画映えもします。しかし、いつまで経ってもご飯をあげず、長々と撮影を続ける……といった行為は猫にとっては迷惑でしかありません。

撮影後はすぐに安心できる環境に戻す

猫動画の撮影を終えたら、すぐにその子のお気に入りの場所に戻してあげましょう。

「ちょっと長い時間頑張らせてしまったかな?」という感覚が少しでもあれば、ご褒美におやつをあげるのも良い方法ですよ!

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「バズる」よりも「幸せな日常」を。猫に優しいSNSへ

猫をそばに、ノートパソコンでSNSを楽しむ女性。愛猫の姿を共有する前に守るべき撮影マナーを考える。
飼い主の何気ない投稿も、多くの人に見られるSNS時代。猫の安全を第一に考えた撮影が求められています。

猫の飼い主が「かわいいうちの子をみんなに見てもらいたい」と考えるのは、ごく普通の心理です。

かくいう筆者も、愛猫たちの写真や動画をSNSに投稿することはあります。ただし守っているのは、ありのままの姿を撮ること。

SNSでバズることよりも映えることよりも、一番大事なのは、猫の気持ちと猫に安心してもらえることです。幸せな日常生活を撮影するだけで、見た人はきっと癒されてくれるでしょう。

また、イチ視聴者として猫動画を観るときには「これは本当に猫のためになっている動画なのかどうか」という視点からもチェックをし、安易にいいねをしたり拡散をしたりしないように心がけています。

海外でいち早く問題視されはじめている、虐待系の過激演出コンテンツは徹底的に排除されるべき。猫の幸せを第一にした動画こそが、本当の意味での癒しを生み出すものです。

猫に優しい世界は、人にも優しい世界。その一歩を、私たちの指先のワンクリックからはじめましょう。

【参考資料】

国際動物保護団体、FOUR PAWS USA より『Fake Animal Rescue Videos』

「Some so-called ‘rescue videos’ are staged. Animals are deliberately placed in danger for the sake of views.」(参照日:2025年10月20日)

和訳:いわゆる「レスキュー動画」の中には演出されたものもある。視聴回数を稼ぐために、動物が意図的に危険な状況に置かれている。

(出典:FOUR PAWS USA公式サイト

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百花繚乱

百花繚乱

東京都内で夫と保護猫複数匹と一緒に暮らすフリーライター。1匹でも多くの家族がいない猫を救うために、保護猫活動や地域猫活動などのボランティアもおこなっている。趣味は愛猫とゴロゴロすること、お酒を飲むこと、ハンドメイド。
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