あなたはネットショップで何を売りますか?
今や誰でもネットショップをオープンして商品を売ることができる時代になりました。
ネットショップと言えば楽天やAmazonなどの有名なモールがあり、これらに出店するのはハードルが少し上がりますが、一方で費用負担もなく気軽に出店できるBASEなどの仕組みもありますね。
何をどこで売るのかを決めたら、あとは商品を撮影してカードをオープンすれば、貴方はショップオーナーです。
でも売れる保証はありません。誰でも販売できる時代だからこそ競合が多く、売れるための努力が必要になります。
商品に魅力があることは当然のことですが、その商品を見て、「欲しい!」と思わせる訴求力がないと、商品を見てもらうこともできないのです。
そこでスマホでもクオリティの高い写真を撮るためのコツを紹介します。
\写真背景にもぴったり/
もくじ
物撮りとは
物撮りとは、商品の販促に利用する商品を撮影することです。
販売したい商品なので
「消費者の目にとまること」
「消費者の購買意欲を駆り立てること」
「商品を正しく伝えること」
が求められます。
物撮りは目的により商品カット、イメージカット、詳細カットの3つに分けることができます。
商品カット
物撮りの中でも最も一般的な撮影方法です。
1つの商品のみを撮影します。また複数のアングル(正面、背面、左右のサイド)で撮影します。
ネットショッピングは実物を見ずに商品を購入するため、商品の情報を正確に伝えることが必要。そのための商品ページです。
楽天やAmazonなどECモールでは、単品写真で尚且つ背景が白い商品カットが必要です。
ネットショップで商品を販売するなら、同様に背景が白い写真を用意したいものです。
白い背景用に大きな布や紙を用意して撮影します。最近は背景を削除できるアプリもあるので、アプリを利用してもいいですね。
詳細カット
商品カットのように情報を伝える写真ですが、素材が分かるような拡大やパッケージに入れた場合など商品に対しての補足情報カットです。顧客の信頼獲得のため、用意するといいでしょう。
商品カットを撮影する際にいろいろなアップの写真も撮影しておきます。
イメージカット
イメージカットはブランドイメージや魅力をより素敵に表現するためのカットです。
背景や小物、画像編集にこだわり、消費者を一瞬で惹きつけるための訴求力を持った写真を撮ることが求められ、ネットショップのTOPページやSNS投稿、広告など幅広く利用できます。
イメージカットは商品により、シチュエーションカット(日常生活の中で使っているところ)やモデル着用カットがあります。
このように物撮り写真は、使用目的で撮影のポイントが異なります。以降はイメージカットの撮影に必要なテクニックに焦点を当てて説明します。
ライティング
撮影場所
撮影は窓際で自然光のもとで行いましょう。時間も夕方は避けます。
光が強い時間帯の場合は、影が強くなるので窓際でも直射日光が当たらないように位置を調整します。
商品(被写体)をどのように表現したいのかで、光の方向を選ぶ必要があります。
光の方向
① 順光
カメラの真後ろから光が来るポジションです。
順光は全体の輪郭をはっきりさせる効果があり、風景がなどに適していますが、被写体をはっきり目立たせたい物撮りにはあまり適していません。
④ 逆光
順光とは真逆で光と向かい合わせの位置関係になります。半逆光は、斜めから光があたっている状態をさします。輪郭がくっきりと際立つため、食品・衣類などの撮影に適しています。
③ 半逆光・② サイド光
光源が真横に来るポジションです。陰影がはっきりするため、質感や立体感を表現するのに適しています。雑貨・小物などの撮影に最適です。
商品(被写体)の影を調整するためのレフ板も用意しましょう。
レフ板を商品に近づけたり遠ざけたり、異なる角度をいくつか試したりして、影と光の適度なバランスを見つけるようにしてください。
商品(被写体)の撮影は窓(光)に向かう逆光気味がお勧めです!
簡易レフ板の作り方
レフ板と呼ばれる光を反射する白い板は、簡単に作ることができます。
作り方は、スチレンボードをマスキングテープで貼り合わせるだけです。
厚みのあるスチレンボードを使うと立てても使えるので便利です。
簡易レフ板の効果
逆光気味での撮影は、露出補正やアプリなどで全体を明るく調整しながら撮影しますが、全体が明るくなり過ぎると白トビ(明るすぎ)してしまうので注意が必要です。
そんなときは商品ロゴなどがある前面に光が当たるようにレフ版を使ってください。商品を際立たせることができます。
構図
商品カットの構図
被写体を真ん中に持ってくる構図を「日の丸構図」と呼びます。商品カットは必ず商品を真ん中におきます。
イメージカットの構図
被写体を中央ではなく、少しずらして(3分の1の位置)雰囲気を出す構図を「三分割構図」と呼びます。
余白があることで、後で文字などを入れやすい使い勝手の良い写真になります。
どの構図でも商品の背景からくる光を前面からレフ版で反射させ、ロゴに光を当てて文字を鮮明にしましょう。
「三分割構図」については、こちらの記事もご覧ください↓↓↓
今回、使用したクッションフロアはこちら↓↓↓
物撮り準備
イメージカットの撮りたいイメージが固まったら、必要な小道具などを揃えます。
例えば、上のラグリエの写真です。床材だけでは ”床?” もしかしたら “壁?” と思われてはいけないので、足元にくる小物のスリッパを置くことで「足元にくる商品」となり、 ”床” を連想しやすくなります。あくまでも、商品につながるイメージの小物を用意します。
スタジオで撮影しない場合、背景も重要です。使用する場所を連想できるような質感を用意します。
こちらの商品(下写真)は、石けんやバスソルトです。商品にとって清潔感が大切なイメージになります。また使用する場所も洗面所やお風呂が多いことから、タイル柄のクッションフロアを使用しました。
イメージカット撮影の小物や背景(下地)はあくまでも商品(被写体)を引き立てる脇役のため、目立つ必要はありませんが、質感でずいぶんと印象が変わります。
室内でイメージカットを撮影する場合、商品と小道具と背景(下地)は調和をとれるものを選びましょう。
今回、使用したクッションフロアはこちら↓↓↓
撮影のコツ
撮影する準備ができたら実際にスマホで撮影してみましょう。
スマホの設定を確認します。
ポートレートモードの利用
背景を自動的にぼかしてくれます。
商品をより強調でき、雰囲気のある写真を簡単に撮ることができます。
商品をタップして、ピントを合わせて撮影しましょう。
フラッシュOFF
自然光のやわらかい光をフラッシュで台無しになってしまうことを防ぎます。
撮影の際に気をつけたいことも確認します。
余白をとる
スマホの撮影画面は縦長あるいは横長になるため、ネットショップに掲載するときにトリミング(写真を切り出すこと)が必要になることがあります。
余白をしっかりもたせずに撮影すると、トリミングした際に商品画像が切れてしまったり、余白がアンバランスな写真になったりしてしまいます。
引き気味で撮影すると使い勝手の良い写真になります。
撮影背景(下地)にクッションフロアが大活躍!
いかがでしたか?
今回の撮影背景(下地)には、すべてラグリエのクッションフロアを使用しました。
スタジオを借りて商品を撮影するのは大変です。
そこで、クッションフロアを利用してみました。固定していないので撮影したいイメージによって、クッションフロアをいろいろ取り替えられたのでとても便利でした。
商品の撮影に小物まで用意したのなら、撮影背景(下地)にもこだわってくださいね。
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ライター:MIHARU
WEBデザイナー&WEBライター&撮影(Canon EOS R)
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MIHARU
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