犬の爪が伸びているとフローリングを傷つけたり、滑ってケガをする原因にもなります。
一昔前の屋外飼育がスタンダードだったころは、犬の爪は地面と擦れて自然と削れたため、切ったり削ったりというお手入れの必要はありませんでした。
しかし、最近は室内飼育の犬が増え爪が自然と削れることがあまりないため、飼い主は犬の爪のケアをしてあげないといけません。
この記事では、
- ・おうちでできるの爪切りの方法や道具を解説
- ・上手に切るためのコツ
- ・爪切りの頻度
- ・爪の病気
を解説します。犬の爪切りやケアでお困りの方は参考にしてください。
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爪切りはおうちでもできる
爪切りは、小型~中型の犬であればおうちでもできます。動物病院やトリミングサロンでも爪切りはしてもらえますが、費用が500~1,000円程度かかります。
また、春の繁忙期は待ち時間が長い動物病院も多いので、切り方をマスターしておうちで切ってあげられるといいですね。
おうちでの爪切りが難しいケース
一方、おうちで飼い主が切るのは難しいケースもあります。このようなケースでは獣医師やトリマーさんに爪切りをお願いしましょう。
・大型犬
・保定してくれる人がいない
・犬が爪切りを怖がっている
大型犬
ラブラドールレトリバーなど、体重30kg程度の大型犬の爪は固いです。力に任せて切ろうとする犬が痛がって動いてしまい道具でけがをしたり、爪が割れてしまうこともあります。
保定してくれる人がいない
犬の治療やケアをするときに、犬が動かないように押さえることを保定と言います。犬の爪切りは、動物病院でも保定をする人と切る人の2人1組でやるのが基本です。飼い主が1人で保定しながらカットするのはかなり技術が必要なので、おうちで切るときも他の家族などに保定をお願いしましょう。
犬が爪切りを怖がっている
怖がりな犬や爪切りが苦手な犬の爪を無理やり切ったりすると、痛いことをするわけでなくても爪切りを怖がるようになってしまいます。
犬の爪切りの方法
おうちで爪切りをするときに必要な道具、保定の仕方、切り方やコツを説明します。
ギロチンタイプの爪切りが便利
まず、動物用の爪切り、やすり、止血剤を用意します。これらのグッズはペットショップやオンラインで購入できます。人用の爪切りは犬の爪の形に合わないので使わないでください。
爪切りにもニッパー状のもの、ハサミ状のものなど、様々なタイプがありますが、先端に穴が開いていて穴に爪を通しレバーを握ってカットする「ギロチンタイプ」が使いやすいです。
保定の方法
犬が急に動いてお互いけがをしないように、確実に保定をしましょう。机や台など高さのある場所で保定すると爪切りがしやすいです。
①犬にお座りさせて脇に挟みます。
②自分の体に押し付けるようにして保定します。この時、犬が立ち上がったり後ずさりしないようぴったり犬と体をくっつけます。
③犬が前に出てこないように顎下や胸を手のひらで押さえます。
④可能なら、保定する人が爪を切ろうとしている足を持ちあげて支えます。
⑤カットしている間、犬に優しく声をかけ続け、リラックスした気持ちでカットできるようにしましょう。
コツは、最初に見当をつけ、数回に分けてカットすること
犬の爪を切るときのコツは、最初に見当をつけることと、1回で仕上げようとせず2~3回に分けてカットすることです。
・軽く爪切りを握って、どの部分が切れるか見当を付ける
・1回目で長さをカット
・2回目でとがった部分を取る
軽く握って爪を挟み、見当をつける
いきなり本切りをすると、爪が予想以上に短くなったり、根元に近すぎて出血してしまったりすることがあります。まずは爪切りやニッパーを軽く握って爪に当て、切れる場所の見当をつけてから更に力を加えて切るようにすると失敗する確率が低くなります。
1回目:長さをカット
爪切りを持っている手と反対の手で肉球を押すと、爪の根元が前に出てきて切りやすくなります。爪の根元の方は血管が通っています。爪が半透明の犬の血管は見えますが、爪が黒い犬の血管は見えません。少しずつ慎重に切っていきましょう。
2回目以降:とがった部分を取る
1回目のカットでとがった部分は布などに引っかかってケガをしてしまう心配があるので、野菜を切るときの面取りのようなイメージでカットしていきます。全体の長さは地面に足がついたときに爪が邪魔にならない程度にします。
やすり掛け
最後にやすりをかけ、手触りをよくします。
出血したときの対応
爪を切りすぎて血が出てしまったときは、ティッシュで圧迫止血すると2,3分で止まります。市販の止血剤(クイックストップなど)を塗ると早く止まります。
親指の爪(狼爪)も忘れずにカットする
犬の親指の爪は狼爪(ろうそう)と呼ばれます。腕の内側の、地面からすこし離れた位置に付いています。この爪は地面と擦れることがないため、伸び続けてしまいます。狼爪も忘れずにカットしてあげましょう。
爪切りの頻度は1,2ヵ月に1度が目安
室内飼育の犬では、爪切りの頻度は1,2ヵ月に1回が目安です。屋外で過ごす時間の長さや、運動量にもよるので、フローリングを歩く時の音が気になるようになったら爪の長さを確認してあげましょう。
滑り防止に足裏の毛刈りもしよう
爪の長さだけでなく、足裏の毛の長さにも注意してください。足裏の毛が伸びてパットに被ってしまうとフローリングで滑りやすく、走っていて急に止まることができず人や物にぶつかってしまうことがあります。
そのような事故を防ぐため、足裏の毛が伸びてきたらペット用のバリカンでカットしてあげましょう。
はさみは切れ味がよすぎるため、毛を切っているときに犬が急に動いた拍子に肉球も切ってしまうおそれがあります。はさみではなく、バリカンの使用をおすすめします。
気を付けたい爪の病気
最後に、犬の爪の病気を紹介します。
感染症
爪に傷があると、そこから皮膚糸状菌などのカビや細菌が侵入することがあります。足が地面につくのを嫌がったり、爪周囲が赤く腫れたりします。カビや細菌をやっつける抗生物質を使って治療します。
ループス性爪異栄養症(るーぷすせいつめいえいようしょう)
ループス性爪異栄養症は、アイリッシュウォータースパニエル、ロットワイラーといった犬種に好発する自己免疫疾患で、左右の足に対称に発症することが多いです。爪が変形したり、はがれたりして痛みを生じるため、犬は歩くのを嫌がります。
爪の色が大きく変わったら受診
犬の爪の色が半透明か黒いかは遺伝によるものです。成長につれ、多少色が濃くなったり薄くなったりするのは問題ありませんが、明らかに色が変わったら病院を受診しましょう。
まとめ
この記事では、おうちで犬の爪を切るときの方法や頻度を解説しました。おうちで爪切りをするときは、以下のポイントに気を付けましょう。
・保定の人と2人1組で切る
・爪切りを軽く握って、切れる位置の見当をつけてから数回に分けてカット
・足の裏の毛もバリカンでカットすると滑りにくい
・1,2ヵ月に1度爪の長さを確認する
・爪の色が明らかに変わったら動物病院を受診する
・爪の固い大型犬や、爪切りが苦手な犬は獣医師やトリマーにお任せする
定期的に犬の爪の長さや状態を確認して、犬が気持ちよく過ごせるようにしてあげましょう。
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rugreaさん
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