水をはじく「撥水(はっ水)加工」がされたカーペットやマットがあるのはご存知ですか?
撥水加工がしてあるカーペットは、水をこぼしても染みこまず、玉になってコロコロと転がります。
では、カーペットについている撥水(はっ水)機能とはどんな機能なのでしょうか?
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もくじ
カーペットやマットについている「撥水機能」とは、どんな加工なのか
撥水加工と聞いて、頭に思い浮かぶのは「車のフロントガラス」や「雨の日の傘」。
フロントガラスや傘についた雨粒がベタッとならず、コロコロと転がる「アレ」が撥水加工です。
実はカーペットやマットにも、撥水加工がしてあるものがあります。
水がコロコロと…。
カーペットで水が転がるなんて思ってもいないですよね。
水分が玉状になる現象、見た目の状態を撥水と呼びます。
カーペット生地に撥水コーティングが施してある
カーペットに使われている布や糸にシリコン樹脂や、フッ素樹脂の撥水剤を用いて薄い膜のコーティングを作ることにより、水を弾くようにしています。
この撥水加工のおかげで、カーペットに液体がしみこみにくく、こぼしてしまった水分や汚れがきれいに拭き取りやすくなります。
ちゃんと水は弾く?撥水性を確かめる試験
一概に「撥水」といってもレベル(級)があります。
その撥水性の級を確かめる実験はJISが定める「JIS L 1092」はっ水度試験(スプレー試験)というものです。
はっ水度試験は、撥水を確かめたい生地を45度に傾けて取り付け、生地に対してじょうろのような実験器具から水250mlを25~30秒落とします。
落とし終わったところで、生地に残った水の付着やしみこみ具合を見て5つの等級にわけられます。
撥水の級は具体的に
- 1級:表面全体に湿潤を示すもの
- 2級:表面の半分に湿潤を示し、小さな個々の湿潤が布を浸透する状態を示すもの
- 3級:表面に小さな個々の水滴状の湿潤を示すもの
- 4級:表面に湿潤しないが、小さな水滴の付着を示すもの
- 5級:表面に湿潤及び水滴の付着がないもの
というようにわけられます。
撥水加工と防水加工の違いはどんなところ?
撥水と防水をザックリ大きく分けると
- 撥水は水を弾き転がす
- 防水は水を通さない
という機能です。
撥水性を持った生地の表面には撥水剤が細かく立って「撥水基」となっています。
この「撥水基」が水分子よりも小さいため生地に水がしみこんだり、ベタッとなったりするのを防ぎ、水玉がコロコロと転がるようになります。
しかし、「撥水基」はずっと立っているわけではなく、時間の流れや汚れ、摩擦などにより寝てしまいます。
「撥水基」が寝てしまうと撥水機能が弱まり、撥水生地なのに水玉にならずベタッとしてしまうのです。
また防水加工は生地に水が通る隙間が無く、水を浸透させない加工のことを言います。
身近なものだと長靴やビニール袋。生地そのものが水を通さないため、どれだけ濡らしても水が通ることは無いですよね。
実際に撥水と防水の見た目の違いは
撥水は生地の上を水玉がコロコロと転がる
防水の場合は生地についた水がベタッとなるが裏側まで水を通さない
というところで判別がつきます。
そして、撥水加工は防水加工は異なるため、撥水加工を施した生地に水をこぼしたままにしておくとしみこんでしまいます。
また撥水機能、防水機能ともに永久に続く機能ではないので、定期的なメンテナンスやお手入れが必要です。
撥水性を復活させるのには熱が必要
時間や汚れによって撥水性が弱くなって生地には熱を加えてやると撥水性が復活します。
まずは撥水性を復活させたい場所の汚れを取るようにキレイにしましょう。
汚れが取れたら乾くまでしばらく置いておきます。
ドライヤー、アイロンで熱を加えてあげよう
汚れが取れ、乾いたら熱を加えていきます。
お手軽に済ませたい方はドライヤーを当ててみましょう。ドライヤーの温風を撥水性の弱まった箇所に吹き、カーペットの表面がわずかに熱い程度まであててやります。
「温まりが遅いなぁ~」と思う方はアイロンを使ってみましょう。 この時にケアラベルを見てアイロンがかけれるか見ておいてくださいね。
撥水性が弱まったカーペットの表面にタオルを敷き、アイロンをそっと当てます。 アイロンの温度は110~120℃位が目安。
服のシワを伸ばすわけではないためギュッと押し当てず、カーペットを温めるイメージです。
一通り終わったら撥水性が復活しているかの確認をしてみます。
タオルと少量の水を用意し、少しだけ水をこぼしてみるとコロコロの水玉ができると思います。
※ クッションフロアは撥水性がありますが、熱を加えてしまうと伸びたり、シワができてしまったりするため、熱を加えるのは控えてください。
撥水加工は全ての液体を弾くわけではない
カーペットやマットにはっ水加工がしてあると水をこぼしても、すぐに染み込むことがありません。 しかし、はっ水加工をしてあるカーペットだからといって、全ての液体を弾くわけではないのです。
たとえば、油。
油も液体ですが水と違い、はっ水加工がしてあるカーペットにこぼしてしまうと、しみこんでしまうことがあります。
家庭で注意したいのが料理です。炒め物や煮物など、油が入っている料理をこぼしてしまうと弾かずにしみこんでしまうことがあります。
撥水機能を知ることで、楽でキレイな生活を。
撥水加工が施された生地は水を弾き、しみこみにくくする性質があります。
そのため撥水加工が施されていないカーペットだと水がしみこんでしまい、まるっと1枚のカーペットを捨てるということも。
しかし、撥水加工がしてあるカーペットやマットであれば、すぐにサッとひと拭きするだけで、捨てなくても済むかもしれません。
可愛らしさや、おしゃれな敷物に目が行きがちですが、撥水加工がしてあるだけでよりよい生活がおくれます。
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