建築現場や内装施工でよく使われる「出隅(でずみ)・入隅(いりずみ)」という業界用語。
あまり聞き馴染みのない言葉なので、よく分からないとい方も多いですよね。
そこで今回は、出隅・入隅の用語や施工で役立つ豆知識について解説します。
本記事の内容を押さえて、クッションフロアの施工や部屋のDIY作業をスムーズに進めましょう!
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もくじ
出隅(でずみ)・入隅(いりずみ)とは?
出隅・入隅とは一言でいうと、”部屋の角”のことを表します。
建築現場では「測定基準点から出隅まで〇〇mm」、DIYでは「出隅・入隅を減らしてシームレスな見た目に」などと、使われることがあります。
建築業界では、一般的に利用される言葉です。
次に、出隅と入隅のそれぞれの言葉をさらに詳しく解説します。
出隅(でずみ)
「出隅(でずみ)」とは、壁と壁、壁と柱などが角度をもって交わったときの”凸の部分”を示します。
また、出隅は出っ張っているので、人や物がぶつかりやすいという特徴があります。
そのため、出隅にはコーナーガードのような保護部材が取り付けられることも多いです。
出隅にコーナーガードを取り付ける際は、汚れが付きにくいように防汚加工された物を選ぶと良いでしょう。
小さなお子さまや高齢者のいる家庭では、怪我や事故からの安全対策にも繋がります。
入隅(いりずみ)
「入隅(いりずみ)」は壁と壁、壁と柱などが角度をもって交わったときの”凹の部分”を示します。
また入隅は、時間の経過とともに、壁紙やクロスの損傷(割れ、剥がれ)が起こりやすくなるという特徴があります。
入隅の隙間が目立ってきた場合は、アクリル製のコーキング剤を利用し、隙間を埋めると良いでしょう。
コーキング剤は安い物であれば、数百円程度で購入できます。ホームセンターで簡単に手に入るので、所持しておくと良いですね。
出隅・入隅は外側か内側かで見方が変わる
出隅か入隅であるかは、見る人の視点によって異なります。
例えば、前述のように部屋(家)の内側からみた場合は「出っ張っている部分=出隅」、「へこんでいる部分=入隅」です。
しかし、外側から見ると出隅・入隅が反対になります。
外側か内側からの視点のいずれにしても、「出っ張っている部分=出隅」「へこんでいる部分=入隅」と覚えておくと良いでしょう。
クッションフロアを綺麗にカット!出隅・入隅部分の施工方法
「真っ直ぐな壁は簡単なのに、凹凸部分の施工はどうしてもうまくできない…」
ここでは、クッションフロアを貼る際に押さえておきたい、出隅や入隅の処理方法をご紹介します。
コツを掴むだけで、綺麗で清潔感のある見た目になりますよ!
【出隅】クッションフロアの貼り方・切り方
①クッションフロアが角に差し掛かったら印をつける。
②部屋の角に合わせて押さえながら、切り込みを入れる。
③地ベラを活用しながら、余った部分をカットする。
クッションフロアをカットする際の注意点
出隅や入隅の部分をカットする際は、しっかりと角に合わせて強く押さえつけることがポイントです。
カットラインが歪んで、隙間ができないように真っ直ぐにカットをしましょう。CFカッターがあると便利です。
【入隅】クッションフロアの貼り方・切り方
①隅に対して、クッションフロアを折り返し、クセをつける。
②クッションフロアを角の位置にしっかりと押し当てる。綺麗に仕上げるコツはここで、隙間なく押し当てることです。
③できた折り目と角が一直線になるように切り込みを入れる。小さな切り込みを入れてから、一気に切断すると綺麗なカットラインになります。
④余分なクッションフロアのシートをカットする。クッションフロアは部屋の印象を大きく左右する物なので、焦らず丁寧に施工しましょう。
出隅、入隅のクッションフロアの切り型は、こちらの記事で詳しくご紹介しています!↓↓↓
出隅・入隅付近のカットラインが目立つ・隙間ができた場合の対処法
クッションフロアのカットラインがガタガタになっていて、どうしても隙間が目立つ場合は、コーキング剤を利用してみましょう。
コーキング剤(シーリング剤とも呼ばれる)とは、隙間を埋めるための可塑剤(ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質)のことです。
糊をつけるような感覚で隙間を埋めて乾燥させると、白いゴムのような形状になります。
コーキング剤を使用した後は、いつでも剥がせるので、DIYにも最適です。
※賃貸物件にお住まいの場合は、管理会社に確認しましょう。 退去時に原状復帰が求められる場合、費用がかかる場合もあります。
また、コーキング剤には、いくつかの種類がありますが、クッションフロアの隙間に適した「アクリル樹脂系」の物を選びましょう。
アクリル樹脂系はベタつきが少なく、ほこりもつきにくいので、綺麗な見た目になります。複数のカラーがあるので、使用しているクッションフロアに合った色を選んでください。
【番外編】知っておきたい出隅・入隅の豆知識
ここでは、DIYや家の購入時に役立つ豆知識をご紹介します。
出隅・入隅についてさらに理解を深めるためにも、参考にしてみてください。
出隅・入隅はひび割れ起こりやすい
出隅・入隅は左右の木材を斜め45度にカットし、突き合わせて仕上げることが一般的です。
そのため、建物の経年劣化や地震などで歪みが生じやすく、壁にひび割れが起こることもあります。
また、大きなひび割れになれば、隙間から雨漏りする場合もあります。
このように出隅や入隅部分は、平面よりも劣化しやすいことを覚えておきましょう。新築物件の場合は内覧時に、角材の結合箇所に隙間がないかをチェックしてみましょう。
ひび割れに不安を感じた人は、専門の業者に調査・点検をしてもらうのも良いでしょう。
出隅・入隅の多い家は、コストが高い
「出隅・入隅が多い」となれば、その分だけ外壁面積が大きくなります。
外壁面積が大きくなれば、必要な外壁材が多くなるので、コストがかかるわけです。
また、出隅・入隅は平面に比べて、施工にも手間がかかります。
そのため、結果として出隅・入隅の多い家は、コストが高くなります。
デザインの好みは人それぞれですが、コストを抑えて家を建てたい人は、シンプルなボックス形のデザインがおすすめです。
施工しにくい出隅・入隅もラグリエのクッションフロアなら楽ちん!
今回は「出隅と入隅の用語解説」と「綺麗にクッションフロアを敷く方法」についてご紹介しました。
出隅や入隅の施工は難しいですが、本記事を参考にしながら作業をおこなえば、きっと素敵な部屋に仕上がりますよ!
ラグリエのクッションフロアなら、ご自宅にあるハサミやカッターで簡単にカットできます。
気になった方は、ぜひラグリエのクッションフロアを取り入れてみてくださいね。
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